
こんにちは、くうこです
セリアのアルコールマーカー(旧型)を、ついに全36色そろえることができたので、色見本とあわせてじっくりレビューしてみました。
筆タイプでコピックに似た描き心地が楽しめることから、手に取りやすい価格帯で人気のある100均マーカーですが、実際に使ってみると、気になる点もいくつか見えてきました。
今回は良かったところ・気になったところの両方を、できるだけ正直に・丁寧にお伝えしています。
これから購入を検討している方の参考になればうれしいです
2022年追記
セリアのイラストマーカー全色レビュー


セリアのアルコールマーカーは2020年1月現在、新旧合わせて全部で18種類(合計36色)販売されています。
上記写真に品番を振っておきました。
黒い字で書かれた品番が旧色で、ピンク色は新色です。
1パック2本入りで110円(税込)。



1本約50円と言う安さでブラシタイプのアルコールマーカーを試せます
コピックスケッチは1本418 円(税込)、エントリーモデルのコピックチャオは1本275 円(税込)するので、それと比べるとすごく安いですよね!
Seria アルコールマーカー 商品詳細
- 1袋2本入り
- 全18種類(36色)
- 1袋110円(税込)
マジックやペンなどの文房具コーナーにある


セリアのアルコールマーカーはマジックやペンなどの文房具コーナーにあります。
2店舗で確かめてみましたが、2店舗とも文房具コーナーにありました。
画材コーナーにはなかったです。
もし文房具コーナーになかった場合は、念のため画材コーナーも確認してみてください。
セリアのイラストマーカー全36色の色見本


全36色の色見本を作成しました。
全体的に淡い色味が多く、初心者さんにも扱いやすい印象。
パステルカラーが豊富。
第1弾-カラーチャート-





第1弾は全7種類になります
第1弾
- 【M-01】カラーレスブレンダー/ ダークグレー
- 【M-02】ローズピンク/ ベビーピンク
- 【M-03】ピーチベージュ/ ペールオレンジ
- 【M-04】アンバー/ イエロー
- 【M-05】シアン/ アップルグリーン
- 【M-06】スカイブルー/ ラベンダー
- 【M-07】ワームグレー/ クールグレー
第2弾-カラーチャート-





第2弾は全11種類です
第2弾
- 【M-08】ブラック/ ワームグレー-M
- 【M-09】コーラルレッド/ スカーレット
- 【M-10】ライトピンク/ コットンピンク
- 【M-11】スモーキーライラック/ ウィステリア
- 【M-12】オークル/ ペールオークル
- 【M-13】ココアブラウン/ アプリコット
- 【M-14】カーキ/ レモン
- 【M-15】リーフグリーン/ カナリアイエロー
- 【M-16】ペールグリーン/ ミントグリーン
- 【M-17】アクアブルー/ ペールブルー
- 【M-18】ロイヤルブルー/ コバルトブルー
スキンカラーにおすすめな色
肌のベースカラーにおすすめなセットはこれ
- 【M-03】ピーチベージュ/ ペールオレンジ
- 【M-12】オークル/ ペールオークル
女の子の肌の場合【M-12】のペールオークルをベースに、【M-03】のピーチベージュとペールオレンジで頬の赤味や影を入れるのがおすすめ。
ブラシニブとブロードニブを採用


セリアのイラストマーカーは、コピックに近い描き心地が楽しめるブラシタイプのニブが特に好評で、一時期は売り切れが出るほどの人気を集めました。
たしかに描きやすさの面では魅力的なのですが、実際に使ってみると「うーん…ちょっと気になるかも」と思う点もあります。
今回は、セリアさんへの感謝の気持ちを忘れずに、使って感じたリアルな感想をしっかりとお伝えしていきます。



嘘はつきたくなりので、リアルな感想をどうかあたたかく見守っていただけるとうれしいです
セリアのアルコールマーカーをコピックと比較
高品質なコピックと塗り比べたレビュー動画をYouTubeに投稿しました。
結果はコピックの方が塗り心地がよく、作品もコピックの方が美しく仕上がりました。
それを踏まえて、これからさらに詳しくレビューしていきます。
本体・ボディ


セリアのマーカーは、コピックに比べると少し大きめのボディです。
コピックは楕円形のスリムな形で、数本を一緒に手に持ってもスムーズに扱いやすく、手になじむ感覚があります。
一方で、セリアはややしっかりした形状なので、複数本を同時に持つのは少し難しいかもしれません。でも、コロンとした見た目が可愛らしくて、デザインとしては個人的に好みです。
コピックとブラシニブ比較


セリアのブラシニブはバサバサしてます。
少し毛羽立ちがあり、塗り心地はややざらついた印象です。


なめらかな描き心地のコピックと比べると、「払う」「流す」ようなタッチでは、やや粗さが目立つかもしれません。
また、広い範囲を塗るときも、丁寧に重ね塗りしないとムラが出やすい印象でした。




対策としては、小範囲を丁寧に素早く塗ればこのようにムラなく塗れます。
小さいイラストには使えますが、広範囲や大きいサイズのイラストを塗るのは大変そうです。
ニブがバサッと広がる


セリアのブラシニブは、個体差がかなり大きい点が気になります。
硬すぎるものもあれば上記写真のように柔らかすぎるものもあり、品質が不安定な印象を受けました。
まだ硬い方が塗りやすくていいけど、やわらかすぎるニブはバサバサと毛が左右に広がってキレイに塗れません。
ニブが線画からはみ出してしまい、塗りにくさに繋がってしまっています。


また、ニブがしっかりと奥まで差し込まれていないものが多く、隙間が目立ちます。自分で押し込めば問題ないのですが、手が汚れるし、ちょっと面倒に感じてしまうことも…。
これらの点は、品質面でのちょっとした注意点として知っておくと良いかもしれません。
発色はすばらしい!





発色はとっても好きです
すごく鮮明で淡い色系が揃っているのでアルコールマーカー初心者さんにも塗りやすいカラーです。
濃い色だと初心者さんは塗りにくく感じると思うので、パステルカラー系のセリアの色味は本当に素晴らしいと思います。
ただ1本50円という安さなので耐光性や毒性の有無が気になるところです。
コピックと似た色でイラストを塗ってみた


セリアとコピックを使って、髪の部分を塗り比べてみました。



肌は両方ともコピックで塗っています
コピックはムラなくスムーズに塗れるので、仕上がりがとてもきれいです。一方、セリアは少しムラが出やすいかなという印象でした。それでも、100均商品としてはこの発色と仕上がりは素晴らしいと思います。
塗りやすさではコピックに軍配が上がりますが、セリアのコストパフォーマンスには驚かされますね。
1本約78円のOhuhuやルプルームと比較


激安マーカーとして人気の【Ohuhuアルコールマーカー】や、高品質で低価格な【ルプルームパーマネント】と比較してみてもこんなにもニブの品質に違いがあります。
Ohuhuとルプルームは一切毛羽立っておらず、滑らかなブラシニブです。
穂先もキレイに整っていて、程よいサイズ感がすごく塗りやすいです。



ルプルームに関しては1番コピックに近い塗り心地です
ほんの数十円高いだけでかなり品質がよくなるので、私は『Ohuhu』や『ルプルーム』を迷うことなく選びます。
『Ohuhu』と『ルプルーム』の詳細は以下のリンク先よりご確認ください。




セリアアルコールマーカーのデメリット
実際に使ってみた感想を、率直にお伝えしますね。
私は、多少ニブがバサついていてもあまり気にしないタイプなので、セリアのイラストマーカーが登場した当初は「塗り心地には少しクセがあるけれど、これだけ発色してこの価格ならすごい!おすすめしたい!」と思っていました。
ただ、使い続けるうちにインクの品質や色ムラが気になるようになり、今では正直、以前のようにはおすすめしにくくなってしまいました。
これからお伝えすることはあくまで個人の感想ではありますが、参考になればうれしいです。
インクの状態に気になる点も|ニブにブツブツが大量発生!


セリアのマーカーは発色がよく、特にパステルカラーの豊富さが魅力で、最初はとても気に入っていました。
「こんなに素敵な商品を、こんな価格で…!セリアさん、ありがとうございます!」と心から感じていたほどです。
でも、しばらく使っていくうちに、少し気になることが起きました。
それは、時間が経つとニブにインクの粒のようなものが大量に発生してしまうことがある、という点です。
はじめてそれを目の当たりにしてしまった時は驚いて、思わず目を背けてしまいました。
私自身、ドット模様や斑点がちょっと苦手なので、なおさら心臓がドキドキしちゃったのかもしれません。
とはいえ、これは私の主観的な感想でもあるので、できるだけ冷静に状態を確認しようと思い、今回思い切って写真に収めてみました。


この写真でわかるかな?
ニブに大量のインクの粒ができているの見えますかね?
見た目の印象には個人差があると思いますが、私はこの状態を見てから、少し使うのに躊躇してしまうようになりました。
「キャップを外すとまた見ちゃうかも…」と不安になって、しばらく使わずにそのままにしていたこともあります。
ただ、今回どの色に現象が出ているのかを確認するために、頑張って全色チェックしてみました。
ちなみに、全色購入からまだ1〜2ヵ月ほどしか経っておらず、ほとんどが未使用の状態です。
大量の粒が発生した色


こちらが、実際にインクの粒(ブツブツ)が確認されたカラーです。
特に気になったのは、すべての色をなじませる目的で使う「カラーレスブレンダー」にも同じ現象が起きていたことでした。
つまり、他の色についても、同様の状態が発生する可能性があるかもしれません。


発生する条件についてははっきりとはわかりませんが、高温多湿を避けて、日の当たらない場所で保管していたにもかかわらずこの状態になっていたため、少し注意が必要かもしれません。
購入時期は12月で、室内環境も比較的安定していたと思います。
今のところ、ほかのカラーには同様の症状は見られていないので、もし購入を検討されている方がいらっしゃれば、気になる方はこのカラーを避けるなどの判断材料にしていただけたらと思います。
インクの粒は拭き取ることで対応可能です



インクの粒は紙やティッシュで拭き取れます
そのため、状態が気にならない方であれば、粒が発生するたびに拭き取りながら使用することで、問題なく使い続けることができます。価格も手頃なので、コスパ重視の方には良い選択かもしれません。
ただし、粒を拭き取らずにそのまま塗ると、イラストの上にインクの塊がついてしまい、あとから取れなくなることがあります。
使用前には一度、ニブの状態を確認することをおすすめします。
セリアのブレンダーには少し注意が必要


セリアのアルコールマーカーにも、コピックと同様の無色透明な「カラーレスブレンダー」が含まれています。
インクをにじませたり、ぼかしたりといった表現に使える便利なアイテムですが、セリアのブレンダーに関しては少しクセがあるという印象を受けました。
本来、無色透明で「塗った跡が残らない」ことが特徴のブレンダーですが、セリアのものは使用後にわずかに塗り跡が見えてしまうことがあります。


コピックのカラーレスブレンダーはもちろん、激安マーカーとして人気のある『DAISO』『Ohuhu』『ルプルーム』のクリアブレンダーはそういった跡が残ることは一切ありません。
塗り跡が残るのはセリアのブレンダーだけなんです。
こうした特性から、繊細な表現をしたい場合は、仕上がりに影響が出る可能性もあるため注意が必要です。
もし他の選択肢をお探しでしたら、DAISOのクリアブレンダーが比較的使いやすく、コスパも良いのでおすすめです。
ただし、水彩風の境界線をあえて演出したい場合には、セリアのブレンダーを活かすという使い方もできそうです。
表現の方向性によって、使い分けてみるのもひとつの方法かもしれません。
購入後は早めの使用がおすすめです
セリアのアルコールマーカーは、開封から1ヵ月ほどでニブにインクの粒が現れたり、数ヶ月経つとインクが乾いて使えなくなる可能性があります。
そのため、購入したらできるだけ早めに使い始めるのが安心です。
初心者さんにも使いやすい、プチプラで優秀なマーカー


アルコールマーカーはメーカーによって描き心地やインクの特徴がさまざま。
今回は、私自身が実際に使ってみて「これは使いやすいな」「初めてでも安心かも」と感じた、お手頃価格で描きやすいマーカーをいくつかご紹介します。
気軽に始められる価格帯のものばかりなので、「アルコールマーカーってどんな感じ?」と試してみたい方にもぴったりです。
あなたに合う一本が見つかる参考になればうれしいです
マービー・ルプルーム


パッケージがお洒落になったマービーのルプルームパーマネント!
価格も1本約185円とコピックに比べるとかなり安く、また品質はコピックと同じくらい良いです!
以下の記事で更に詳しくレビューしています。


Ohuhu アルコールマーカー


Ohuhuは今大人気の格安マーカーです。
こちらは1本約78円と安く、品質も100円均一と比べるとかなり良いです。
以下の記事で更に詳しくレビューしています。


Arrtx OROSアルコールマーカー


パステルカラーが豊富でかわいいArrtx OROSアルコールマーカーもおすすめです。
発色、品質ともに優秀で、セットについてくる収納箱がとっても機能的で便利です。
以下の記事で詳しくレビューしています。


まとめ
今回は少し正直な感想が多めになってしまいましたが、実際に使って感じたことをありのままにお伝えしました。
もちろん感じ方には個人差がありますし、「インクの粒なんて気にしないよ~♪」という方にとっては、かわいい色味とお手頃価格が魅力的なアイテムだと思います。
このレビューが、マーカー選びのちょっとした参考になればうれしいです。
こちらの記事もおすすめ


それではまた次回\(^o^)/