透明水彩絵具でハロウィンをモチーフにしたイラストをメイキングしました。
まだまだ画力が乏しいのですが、楽しんで頂けたら幸いです。
今回はATC(アーティストトレーディングカード)を作りました。
ベースボールカードサイズの小さな紙に描いたイラストになります。
初めてのATC制作だったので、こんなに小さな紙にイラストが描けるのか最初は不安でしたが、やってみたら意外と楽しく描けました。
Halloweenな女の子2018

機会があれば来年もハロウィンをモチーフにしたイラストを描きたいと思っているので、来年はもっとゴージャスでお洒落な衣装を着た女の子が描けるようになりたいです。
いっぱい模写とかしてどんどんインプットしていかなければ…。
使用画材
- 透明水彩絵具…シュミンケをメインに使用
- 水彩紙…Too ATC マーメイドボード
- カラー芯…カラーイーノ(オレンジ)
- 線画…uniの三菱鉛筆2B
- 練り消し…ホルベインKNEADED RUBBER NO.5
YouTubeでイラストメイキング動画をアップ中
イラストメイキングスタート

マーメイドボードに【PILOTカラーイーノ】のオレンジ色のカラー芯で下描きをしました。
ラフを公開

こんな感じに描けたらいいなぁと、何度も消しゴムで消しながらイメージを描き込んでいきました。
ラフを見ながらボードに描き写す
完成したラフを見ながら、自分の絵を模写する感じで本番用の用紙(マーメイドボード)に絵を描いていきます。
ラフを制作している時は、モチーフをリアル寄りの怖い感じにしたかったのですが、本番ではファンシーな感じに変更しました。
完成した下描きを練り消しで消す

コツとしては、練り消しをぽんぽんっと押し付ける感じです。
一旦薄く消してから、2Bの鉛筆で線画を描いていきます。
完成した線画がこちら

薄っすらとオレンジ色の下描きが見えますが、使用した【カラーイーノ】と言うカラー芯は消しゴムで消せるのはもちろんのこと、水に溶けて消える性質もあるのでそのまま水彩で彩色しても問題ありません。
水彩で彩色する際に、下描きは水に溶けて消えてしまいます。
なんて便利なんだ!
カラーイーノの詳しい特徴などはこちらの【PILOTのカラー芯は水に溶けるので水彩画のアタリ・下描きに便利!】と言う記事でイラスト付きで紹介しています。
透明水彩 塗り方メイキング

レモンイエローは今回W&Nのウィンザーレモンを、オペラローズはクサカベのオーロラピンクを使用しました。
一番赤味の強い頬の部分に少量色を置いて、綺麗な水筆で伸ばして肌を塗っていきます。
影にはシュミンケのディオキサジンバイオレット、肌の青みにシュミンケのコバルトターコイズなどを使用しています。
下地作り

また、背景を紫色にする予定なので、髪の毛にも同じ紫色を塗り、そのまま背景を塗っていきます。
髪に塗ったイエローが乾いたら、セヌリエのウォームグレーを重ね塗りしていきます。

瞳の影の色は背景や衣装と同じ紫色の【ディオキサジンバイオレット】です。
この色本当に使える!
もうこの紫色が無いとイラストが描けないくらい毎回多用しています(汗)
瞳の影の入れ方は、まず薄く溶いた紫色を瞳の影にしたいところに入れます。
次に、綺麗な水筆でちょんちょんっとつつき、水を垂らし込みます。
すると最初に置いた紫色がフチへと押し流され、水彩境界線がより一層きわ立ったハードエッジをつくることができます。
ティッシュで余分な色を吸い取ると、透明感もありつつエッジの効いた塗りになると思います。
本塗り

かぼちゃの飾りやリボンに使用したオレンジ色はダニエルスミスの【Transparent Pyrrol Orange】です。
このオレンジ色は古びたレンガっぽいクラシカルな雰囲気があるので大好きな色なんです。
ただ、ダニエルスミスは日本では中々手に入らない絵具なので、ここぞという時にしか使えないのが辛い。そして高い。

薄っすらと下の紫色が透けて複雑な表現ができたらいいなと思いながら彩色しました。
今になって思ってみれば、下塗りの時にもっと他の色も入れておけばよかったなと後悔しております。

理由はたまたま机の引き出しに入っていたから。
ホワイトを筆に少量とり、瞳と頬にちょんちょんっと入れていきます。
また黒い衣装にも少しホワイトを入れました。
ATCの完成

彩色している時は結構真剣だったのですが、YouTube用のメイキング動画を編集中に思ったのが『塗りが意外と雑だなっ!』ってことでした。
イラストを描いている最中は本当に丁寧に塗っていると思っていたのですが、動画を通して客観的に見てみると、塗りのこしはあるは、所どころはみ出てるは、意外と塗りが雑なことに気が付きました。
透明水彩をはじめてまだ期間が短いので筆に慣れていないと言うこともありますが、もう少し丁寧に塗れるようにレベルアップしていきたいです。
実は下描きから塗りまで、すべての工程をアナログで行ったのは今回が初めてでドキドキでした。
いつも下描きはPCでやっていて、気軽に消したり、元に戻したり、または反転させたりできるので、絵がヘタなわたしは基本PCで下描きと線画をいつも完成させています。
しかし、今回はすべてアナログ。
首の位置がおかしかったり、身体のバランスがうまく取れず苦戦しましたが、自分なりに一生懸命がんばって描きました!
11月からイラスト歴3年目に突入!
実は今月でイラストの練習をはじめて丁度2年になり、来月の11月からついに3年目を迎えます。
絵の練習をはじめた当初は、『3年後には様々なポーズや表情が描ける絵師になっている!』と本気で思っていましたが、現実は厳しいもので、未だにワンパターンなポーズや表情しか描けません。
やっぱり絵は直ぐにはうまくならないので継続していくことが大切になりますね。
慌てず、自分のペースで画力アップしていきたいと思います。