
今回は透明水彩絵具の三原色で12色相環づくりにチャレンジしてみました。
イエロー、マゼンダ、シアンのたった3色で色を無限に作り出せるなんて驚きですよね!
まずは初心者さんでも作りやすい12色の色相環の制作過程、色見本、完成品を紹介します。
また茶色や黒色の作り方も紹介します。
それでは3原色で色相環を作っていきましょ~!

三原色で12色相環の作り方

- 【イエロー】…ウィンザーレモン
- 【マゼンダ】…パーマネントローズ
- 【シアン】…ウィンザーブルー(レッドシェード)
ホルベインとターナーもメーカー推奨三原色が公表されているので紹介します。
メーカー推奨の三原色
- ウィンザーレモン
- パーマネントローズ
- ウィンザーブルー(レッドシェード)
- イミダゾロンイエロー
- キナクリドンマゼンタ
- フタロブルーレッドシェード
- パーマネントイエロー
- キナクリドンマゼンタ
- フタロ ブルー(グリーンシェード)
色を表現するための基本色。
黄(イエロー)、赤紫(マゼンタ)、青緑(シアン)は「色の三原色」と呼ばれ、この3つの色から無限に色を生み出せます。
W&Nの三原色で色相環にチャレンジ
今回、色相環の制作過程の様子をYouTubeの動画でも上げています。
どの様な順番で色を混ぜているのか、色の配分量なども参考になると思います。
W&N三原色で12色の色相環にチャレンジ


私は自分が分かりやすいように、先に三原色を指定の場所に置いてから作成することにしました。

では早速、イエローとパーマネントローズを足してオレンジを作っていきます。

イエローに少しずつパーマネントローズを足して、オレンジから赤色になるように混色していきます。



次はイエローに青を足して緑色を混色していきます。

ですが、せっかくなので茶色やグレー系も混色してみました。
グレーと茶色の作り方

例えば、今回は赤と青を混ぜ紫を作った後、紫の補色である黄色を混ぜてグレーを作りました。
また、赤と黄色を混色させてオレンジを作り、その補色である青を混ぜて茶色を作りました。
配合量を変えると更に様々なグレーや茶色が作れます。
補色同士を混ぜると濁る、という事を覚えておくと便利です。
補色とは色相環で正反対に位置する色のことです。
例えば赤の補色は緑になります。青の補色はオレンジ色になります。
三原色全部を混ぜると黒になる

三原色をすべて混色していくと……。

混色って本当に不思議で楽しいですよね!

12色相環の完成です!

三原色さえあれば、どんな色でも生み出せます。
画材は高いですから、もし低資金で水彩をはじめたいのなら三原色は抑えておきたいところ。
個人的にはイエローと青があれば緑色が簡単に作れるので、緑はいらないかなぁとも思っています。

私の場合、茶色を作るのが苦手なので茶系の絵の具は5種類ほどパレットに出してあります。
またラベンダー色や透明感のあるトルコブルーなどは自分で作るのが大変難しいので、メーカーが作ってくれている絵の具をありがたく使わせてもらってます。

色相環を作ったら混色が上達した
今回三原色で色相環作りにチャレンジしましたが、そのことで混色の理解が深まり水彩が一気に上達しました。
『どの色をどれだけ混ぜればこの色になる』と言う事が自然にわかるようになったんです。
当たり前のことなんですが、これがすごく大切で自分にとって大変勉強になりました。

2色しか混ぜてないのに何で濁っちゃうんだろう…と途方に暮れる日々。
しかし、三原色で色相環を作ったら、なぜかどの色を混ぜても濁らなくなったんです。
もしかしたら感覚的に混色の仕組みが理解できたのかもしれません。
私と同じように、「どの色を混ぜても直ぐに色が濁ってしまってうまく塗れない」と悩んでいる方は、ぜひ色相環作りにチャレンジしてみてください!
1回ではなく、2回、3回と何度も繰り返し作ってみるとより混色が上達します。
この他にもりんごの描き方や水彩の練習方法について以下の記事で紹介しています。
まとめ
- 色の三原色はイエロー、マゼンダ、シアンである
- 三原色で色を無限に生み出せる
- 茶色やグレーは原色を2つまぜ、その補色を更に混ぜるとできる
- 黒は三原色を混ぜるとできる
- 三原色で色相環を作ると混色の理解がより深まる
カラーインクみたいな発色と透明感で人気の【まっち透明水彩絵の具】の3原色もおすすめです!以下の記事にてご紹介しています。
ぜひ三原色で色相環づくりにチャレンジしてみてください。