絵の練習って、何から始めればいいんだろう。
どんな練習をすれば上達するんだろう。
意気込んで始めてみたものの、気づけば三日坊主。
これは、絵が上手くなりたくて本気で練習を始めた当時の私が、いつも抱えていた悩みでした。
もっと絵がうまくなりたい。もっと好きなキャラを可愛く描けるようになりたい。
けど、このまま好き勝手に絵を描いていても上達する気がしない。だからしっかり基礎から絵を学びたい!けど何から始めればいいのかわからない。
最初はネットの情報を頼りに見よう見まねで絵の練習をはじめました。
そんな私も挫折やスランプなどを経験しながら独学で絵を描き続けて早10年。10年は長いようであっという間でした。
それでも1年、2年と少しずつ少しずつ、本当に少しずつではあるのですが成長していけたと実感しています。
そこで今回は、三日坊主になりがちな私でも、10年間絵を描き続けられた理由と、自分に合っていた練習方法をお話しします。
まず結論を申しますと、絵の練習は、
「いま、一番自分が興味のあることからはじめればいい」——が、私の答えです。
デッサンでも、模写でも、動物のイラストでもなんでも大丈夫です。私の場合、興味が持てない練習はどうしても心がついてきませんでした。
「やらなきゃ」と思うほど、気が重くなってしまい、いつしかやらなくなってしまいます。これが、私が三日坊主になってしまう大きな原因でした。
だから私は、「いま自分が一番描けるようになりたい部分」をその時々で練習するようにしています。そのほうが自然と机に向かえるし、何より楽しく継続していけたんです。
それでは詳しくお話ししていきます。
絵の練習が続かなかった私が気づいたこと
実は私は、いわゆる「たくさん練習をするタイプ」の人間ではありません。
イラストを始めた1年目は、それなりに頑張っていたと思います。
2年目も、今思えば自分なりには続けていました。
ただ、3年目にスランプを経験し、4年目からの数年間はいわゆる闇期(やみき)に突入し、絵の練習と呼べるようなことは、ほとんどできていませんでした。
以前SNSで、短期間で上達している方の発信を見かけたことがあるのですが、1~2年ほどでスケッチブックを何十冊も使い切っていて「すごい!」って驚いたことがあります。
それに比べ、私がこの10年で使い切ったクロッキー帳は5冊ほど。決して多いとは言えない数です。
当時も今も、私は毎日欠かさず絵を描く人間ではなく、「練習しなきゃ」と思うほど手が止まり、数カ月間絵を描かない期間が何度もありました。絵は上達したいのに行動に移せない。
そんな私でも、唯一前向きな気持ちで練習できた方法があります。
それが先ほど紹介した「いま、一番自分が興味のあること」に特化した練習方法です。
もし、
「練習しなきゃと思うほど描けない」
「続かない自分は絵の才能がないんじゃないか」
そんなふうに感じている方がいたら、まずは今自分が一番描きたいものから描き始めてみてほしいです。
それを踏まえた上で、私の実際のやり方や具体例をお話ししていきますね。
イラスト1年目~3年目の成長記録

私が実際にやっている絵の練習方法
ここからは、私が実際にやっている絵の練習方法を紹介します。
その時々で「いま一番描けるようになりたいもの」を決めて練習しています。
絵を練習する流れ
- 自由に楽しく絵を描く
- すると、思うように描けないところが見つかる
- 思うように描けない苦痛を取り払う為に、そこに一点集中して練習する
- ある程度描けるようになったら(満足したら)、また自由に楽しく絵を描く
- すると、また別の気になるところが出てくるので、その部分だけを集中的に練習する
そんな流れを、私は10年間ずっとくり返してきました。
私の練習方法は、ほぼコレだけです。
具体的な例(実際の私の例)
例えば私の場合、とりあえず自由に描きたい絵を楽しく描き始めます。しばらく描いていると、
「最近髪の毛がうまく描けないのが気になる!特に前髪!前髪の生えぎわが難しすぎる!よし!好きな絵師さんの前髪を研究しよう!!」って突然、前髪に特化した練習をしはじめます。
好きなイラストレーターさんや同人作家さんの絵を模写したり、自分の絵と彼らの絵を見比べてどこが変なのか研究したりもしました。
それは数時間で終わることもあれば、2~3日間ほど模写したり自分の絵に落とし込む作業をしたりなどします。そしてある程度満足したらまた自由に絵を創作しはじめます。
また別の日になると、「なんか最近目がワンパターンでつまらないかも!もっと表情豊かな顔が描けるようになりたい!よし!久しぶりに練習しよう!」という感じに、微笑んだ目の練習をしはじめたりもしました。
またある日は、「ダメだ!全然ロングヘアーが魅力的に描けない!」と、突然ロングヘアーに特化した練習をしはじめたこともありました。
私は毎日の絵の練習は続かないけど、こんな感じに自分がいま一番うまくなりたい所を発見した時に、数時間から3日ほど集中的に練習するという形をずっと続けています。
人は、興味のないことはなかなか続かない
私はやりたくもない練習は、無理にやる必要はないんじゃないかな〜て思っています。
例えば、私は初心者のころ30秒ドローイングをやってみたことがあります。
30秒ドローイングは人物などの写真を見ながら、30秒という短い時間で全身ポーズを描く練習方法で、人体の比率や形を覚えるのに効果があるとされています。
けど当時の私は、早く描いても全然絵が上達している実感が持てませんでした。
むしろ、何も考えずにただ走り書きしているだけのように感じてしまって、「これで本当に上手くなるのかな?」と疑問を持つようになり、三日もせずにやめてしまったことがあります。
30秒ドローイングにどうしても興味が持てず、三日坊主で終わってしまったのです。
けど、その6年後に、ジェスチャードローイングという30秒や1分程度で全身を描き切る練習方法に出会ったことで、早く描くことのメリットを実感することができました。

初心者の頃の30秒ドローイングは三日坊主でしたが、6年後の30秒ドローイング(ジェスドロ)は1ヵ月以上続けることができました。
今では絵を描く前のウォーミングアップとして30秒ドローイングを取り入れています。
つまり、やる目的やメリットが分からない練習は、私にはなかなか続かず、習慣化も難しかったんです。
また私の場合、いま自分が一番描きたいもの、いま自分が一番興味があるものじゃないと絵の練習が苦痛でやらない、やっても数日でやめてしまう人間なので、いま一番興味があるものに特化した練習が自分に合っていました。
興味がないものを練習するのって苦痛じゃないですか。私には無理でした。
興味があれば長続きするし、興味がなければ三日坊主で終わるのがめんどくさがり屋な私の性格。
なので初心者の頃からずっと私は「いま興味があるもの」「いま一番うまくなりたいところ」に集中した練習をその時々でしてきました。
闇雲に練習するのではなく、「ここがうまく描けるようになりたいな」と感じたタイミングで、その部分だけを集中的に練習する。
絵を描いていたらその都度、小さな目標や目的を見つけ、数日間だけそこに一点集中して絵の練習をするのが私のスタイルです。
練習は嫌いじゃないけど、面倒くさくて続かない。
時々しか絵を描かない。
でも絵を描くのが好きだから上達はしたい。
そんな私みたいなタイプの人と、相性が良い練習方法なんじゃないかなって思います。
人体デッサンは必須じゃない。でも、私にはやる理由があった

私は以前、こちらの「イラスト1年目の成長記録」記事で、イラスト練習1日目からの絵を公開しました。
この記事を見てもらうとわかるのですが、イラスト1日目から人体デッサンをメインに練習してます。
なぜイラスト初心者が1日目から人体デッサンをやったのかというと、「憧れの絵描きさんのような全身イラストが描けるようになりたかったから」です。
先ほども言ったように、私は自分が興味のあることしか練習が続かないタイプです。
この当時、私は何が何でも憧れの絵描きさんのような全身イラストが描けるようになりたくて、1日でも早く全身イラストが描けるようになりたくて、毎日せっせせっせと前向きに取り組んでいました。
全身イラストを描けるようになりたかった理由
- 好きな二次創作の絵描きさんが描く全身イラストに憧れていた
- 好きなイラストレーターさんが映画のワンシーンのような絵を描いていて素敵だった
- 中学生の頃、体が上手に描けなくてくやしかった
私は中学生の頃、趣味で絵を描いていました。
その当時、キャラクターの顔は描けても、体が思うように描けないことにすごく悩んでいたのを、大人になった今でもしっかりと覚えています。
なので、大人になってもう一度イラストをはじめたいと思った時、絶対に全身イラストが描けるようになりたかったんです。
絵を挫折するきっかけとなった体を、どうしても克服したかった。
そしてもう一つ重要なこと。それが、憧れの二次創作の絵描きさんが描く全身イラストが大好きで、私もその方のように好きなキャラの萌えを全身イラストで表現したかったんです。
好きなキャラにこういうポーズを取らせたい。こんな風にふたり寄り添っている絵を描いてみたい。
また、目標にしていたイラストレーターさんみたいなドラマ感のあるポートレート写真風のイラストが描けるようになりたい。
だからこそ、顔はもちろんのこと、どうしても全身イラストが1年以内に描けるようになりたかった。そう言う強い目的があったので、私はイラストの練習1日目から人体デッサンをしました。
でもこれは私の場合、なんです。
初心者がなんの目的も無しにただ「絵がうまくなりたいから」って理由だけで人体デッサンをやってもつまらないし、目的もあいまいなので長続きしにくいと思います。
なので、もし初心者さんが本格的に絵の練習をはじめたいと思った場合、無理に人体デッサンなどせずに、あなたがいま1番上達したいことから始めてみるのがおすすめです。
私はたまたま全身イラストが上手くなりたかったから人体デッサンをしただけなんです。
もしあなたがまずは顔が上手くなりたいと思っているのなら、人体デッサンなど気にせずに顔の練習をすると楽しく継続していけると思います。
私が目的のない練習をやめた理由
興味のないものを練習するのって苦痛だし、興味がないから真剣に取り組めない。興味がないからやる気も湧いてこない。
でも「推しのこんな顔が描けるようになりたい!」って、興味のある対象だと、がぜんやる気が湧いてきます。なにより努力を努力だとも思わずに楽しく絵を描けちゃいます。それが練習だと気がつかずに絵をたくさん模写したり、創作している方もいると思います。
私はイラスト3年目の時に、明確な目的もなく人体デッサンをやり続けた事がありました。
1年目、2年目はちゃんと明確な理由がありましたが、3年目は「これをやらないと絵が上達しないから」など、わけのわからぬ理由から嫌々やり続けてスランプになって絵を描くのが嫌になって闇期へ突入しました。
その後、2年間絵の練習はせずに、ただ好きなように絵を描く日々をおくっていました。
でも振り返ってみると、その2年間は絵の練習をしていないと言いながらも、上記のように「髪が上手くかけないからちょっと模写でもしてみようかな」とか、「振り向いた絵を描きたいからちょっと模写してみようかな」などはありました。
その時々に必要なプチ研究やプチ練習はしていたんです。
当の本人はそれを練習だとは思っておらず、次の一枚絵を描くのに必要な作業工程ていどに思っていました。
必要な時に時々練習するくらいが自分には合っていたみたいで、スランプや闇期を乗り越え、何だかんだで10年間絵を描き続けることができました。
まとめ:好きなものを描いていたら、それが練習になっていた

- まずは好きにたくさん描く
- 上手く描けなくて苦痛に感じた場所を集中的に練習(プチ練習)
- その後のイラスト創作で、学んだことを取り入れながら描く
このくり返しでした。
なので、もしあなたがこれから絵の練習を本格的にやりたい、でも何からはじめたら良いのかわからないって場合は、いま自分が一番興味のあるもの、いま自分が一番うまくなりたいところから練習してみるのも一つの案だと思います。
目的も無く練習を続けるのは至難の業だと思うので、その時々で「もっとこんな風な絵が描きたい」「もっとここを魅力的に描けるようになりたい」と思った時にだけ絵の練習をする。
そんなやり方で少しずつレベルアップしてきた人間。それが私なのですが、このやり方でみんながみんな上達するとは思っていません。合わない人もいることでしょう。もしかしたらプロが紹介している練習方法と真逆のことを言っているかもしれません。
こんなやり方でも少しずつ絵が上達した人がいるんだな程度に思ってくださると幸いです。
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それでは、また次回\(^o^)/


