こんにちは、イラストレーターのくうこです
なんと私も今年からイラストレーターとして活動していくことになりました!
年が明けてすぐに税務署に『開業届』と『青色申告承認申請書』を提出して無事に受理されました。
そこで今回はフリーランスのイラストレーター向けに開業届の書き方や提出方法などを実体験を元に紹介していきます。
開業届のメリットと提出方法|フリーランス・イラストレーター編
私は5年以上前からフリーランスのクリエイターとして活動してきましたが、ずっと開業届を出さずにやってきました。
開業なんて何だか仰々しいし、確定申告も難しそうだし、簡単で楽な白色申告でいいや~なんて思ってずっと開業届を出さずに活動してきました。
けど、それは大きな間違いでした。
いま現在開業届を出さずにフリーランスでご活躍されているクリエイターさんや、これかイラストレーターや漫画家として活動していこうと思っている方に、開業届の大切さを知ってほしいので、私の失敗談とともにメリットを紹介していきます!
開業届とは
開業届とは国に『私はこう言う事業をやります』とお知らせする書類です。
自分のやる事業と拠点となる所在地(私の場合自宅が職場なので自分の家の住所)を記入して管轄する税務署に提出します。
開業届はどのタイミングで出せばいいのか
開業届を提出するタイミング
事業を開始してから1ヶ月以内に提出することが推奨されています。ただし提出しなくても罰則はありません。
開業届は基本「開業後1ヵ月以内に提出」することが推奨されています。
提出しなくても罰則はありません。
私もかれこれ5年以上開業届を出さずにフリーランスとして活動してきました。
しかし、フリーランスにとって開業届はメリットしかないので、事業が軌道に乗っていなくても必ず提出した方が良いと『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』の本で著者で税理士の大河内先生がおっしゃっていました。
私はこの本を読んだ数日後に開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出しました
開業届と青色申告承認申請書を一緒に提出することが重要です!
まだ一度もイラストレーターとしてお仕事のご依頼が来ていなくても開業届は出してOKです!
『え?なんで事業が軌道に乗っていないのに提出するの??ちょっと不安……』と思われる方もいらっしゃると思いますが、フリーランスとして様々な特典を得られる『青色申告承認申請書』を出すためにも開業届は必要なんです。
青色申告承認申請書を提出するメリット
確定申告には白色申告と青色申告があります
白色申告は特典0ですが、青色申告にはフリーランスにとって嬉しすぎる特典が沢山あります!!
青色申告のメリット
- 最大65万円の控除を受けられる
- 家族に給料を支払える
- 30万円未満の高額な経費を1年で経費計上できる
- 赤字を最長3年間繰り越せる
- 屋号で銀行口座を開設できる
私は一昨年10万円以上のパソコンを購入したのですが、白色申告だったので1回で経費にできず数年に分けて申告してきましたが、とってもめんどくさかったです!
青色申告なら10万円以上30万円未満の資産でもその年に経費にできるのでありがたいです。
そして青色申告で1番のメリットが『最大65万円の控除を受けられる』こと!
先ほど紹介した本に書かれていたのですが、
現在65万円以上所得があって白色申告で提出している人は、青色申告の65万円控除に変更するだけで、最低でも9万7500円ほど得します。
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!
その一文を読んだ瞬間の私。
え……
じゃじゃじゃじゃじゃあ私は一体これまでどれくらい損をしてきたんだあああああああああ!!とショックを受けました。
ブログの読者さんで将来イラストレーターになりたい方には私と同じ過ちをおかしてほしくないので、ぜひ!開業届と青色申告承認申請書をセットで提出してください。
私も最初の頃は『簿記わらかないし、会計ソフトも使い方わからないし簡単な白色申告でいいや~』なんて思っていましたが、それは大きな間違いでした。
フリーランスにとって白色申告のメリットは1つもありません。
青色申告承認申請書の提出期限
- 開業日から2ヵ月以内
- 1月1日~1月15日の間に開業した場合は、3月15日まで
- 白色申告から青色申告へ変更する方は3月15日まで
白色申告もできる
青色申告では簿記の知識が必要になりますが、今は会計ソフトがあれば簿記の知識があまりなくても大丈夫です!青色申告承認申請書を提出していても白色申告もできるので、とりあえず提出しておくだけでもOKです。
※白色で確定申告した場合65万円の控除は受け取れません
私の下手な解説よりも税理士の大河内先生がこちらの『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』で何億倍も丁寧にそして素人にもわかりやすく解説してくれているので、新米フリーランスさんはぜひ一度読んでみてください!
開業届を出す前の注意点!
- 失業給付が受けられなくなる
- 扶養に入れなくなる可能性がある
- 帳簿をつける必要がある
失業給付を受けたい方や、扶養に入っている方はタイミングをみて開業届を出した方が良いです。
あと開業届と言いますか、青色で確定申告する場合帳簿をつける必要があるのでそこがちょっと面倒です。
正直私も帳簿をつけるのが嫌でずっと白色申告していた身ではありますが、今は会計ソフトなどで誰でも複式簿記ができる時代なのでそこまで不安にならなくても大丈夫です。
私も今年から会計ソフトの使い方を勉強して青色で確定申告します!
一緒にがんばりましょう\(^o^)/
私が選んだ会計ソフト
Macユーザーさんはインストール型が使えないので、やよいの青色申告オンライン版がおすすめです。
オンライン版だと初年度0円で使用できるので、まだ会計ソフトを購入する勇気がない方やちょっとどんなものか試してみたい方におすすめです。
\ 初年度0円ではじめやすい /
開業届の書き方~提出方法
では開業届の書き方~提出方法までの流れを紹介していきます
まず国税庁の【[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続】で開業届をダウンロードします。
税務署にも開業届があります。
私は管轄税務署がちょっと遠いので今回はHPからダウンロードした紙で提出することにしました。
こちらが開業届の見本です。
赤文字で書いてあるところに、あなたの情報を書いて提出します。
〇〇税務署長
提出先である管轄税務署名を記入します。
管轄の税務署は国税庁のHPでご確認いただけます。
国税庁HP
⇒国税局・税務署を調べる
提出日
税理士の大河内薫先生曰く『書いても書かなくても良い』とのことです。たとえ書いていなくても受理されます。
私は不安なので書きました^^
納税地
私の場合自宅が仕事場なので『住所地』に丸をつけて、自宅の郵便番号、住所、そして携帯電話の番号を記入しました。
そのすぐ下の『上記以外の住所地・事業所等』は特に何もなければ空欄のままで大丈夫です。自宅が職場な私はもちろん空欄です。
名前・生年月日・個人番号
ご自身の名前、生年月日、個人番号(マイナンバー)を記入します。
職業
私は『イラストレーター』と記入しました。
他にも執筆業をしていたりするので『ライター・イラストレーター』と記入しようとも思いましたが、調べてみたところ他にお仕事をしていてもどれか1つ書けば良いとのことだったのでイラストレーターとだけ書いておきました。
漫画家さんだったら『漫画家』、デザイナーさんだったら『デザイナー』と記入します。
屋号
屋号は書いても書かなくてもOKです。
私はペンネームである『kuko』を屋号にしました。
あと屋号はいつでも変えられるし、追加もできるのでそこまで深く思い詰めて考えなくても良いのかなと思います。
届け出の区分
開業に●をつけます。
(事業の引継ぎを受けた場合は~)と書いてありますが、特になければ空欄で大丈夫です。
所得の種類
事業(農業)所得に●を付けます。
開業・廃業等日
開業日は一般的には初めて売上があった日などが多いみたいですが、私の場合今年の1月1日からイラストレーターとして活動していくと決めていたので、1月1日と記入しました。
開業・廃業に伴う届出書の提出の有無
・「青色申告承認申請書」又は「青色申告の取りやめ届出書」⇒ 『有』に●をつける。
・消費税に関する「課税事業者選択届出書」又は「事業廃止届出書」⇒ 『無』に●をつける。
事業の概要
どんな事業をするのかを記入していきます。
私はブログの運営もしているので『イラスト制作及びそれに付随する業務。WEBメディアに掲載する記事の執筆』とざっくり書きました。ざっくりでOKです。
その他の所はすべて空欄でOKです
開業届を書き終わったら控用に1枚コピーします。
控用には左上などに『控』など書いておけばOKです。
開業届を提出するのに必要な書類はこちらの3つです。
- マイナンバーがわかるもの
- 本人確認書類
- 青色申告承認申請書(無くても良いけど一緒に出しておいた方が良いよ)
マイナンバーがわかるもの
『マイナンバーカード』『通知カード』『マイナンバーが記載された住民票』の写しのどれかになります。
本人確認書類
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- 公的医療保険の被保険者証
- 身体障害者手帳
本人確認書類は上記5つの内どれか1つを用意します。
※マイナンバーカードの写しを提出した場合は本人確認書類は不要です。
あとは書いた書類を郵送または直接管轄税務署へ提出するだけです
税務署に提出する方法
- 直接税務署の窓口へ提出する
- 郵送で提出する
- オンラインで提出する
今回私は郵送で提出したのでその方法をご紹介します
宛名の書き方
税務署の住所(所轄の税務署)
〇〇税務署 御中
開業届出書等在中(赤書き)
宛名は管轄税務署の住所を書きます。
税務署の方に何の書類が入っているのか封を開けなくてもわかるように、赤文字で『開業届在中』など書いておくと親切だと思います。
控え用を返信してもらうために切手を貼った返信用の封筒も一緒に同封します。
切手を貼った返信用の封筒も一緒に送らないと、控えは永遠に返ってくることはありません。
なので忘れずに返信用の封筒も同封しましょう。
返信用封筒の宛名の書き方
自分自身の住所
本名 行
封筒の中に入れるものまとめ
- 開業届
- 青色申告承認申請書
- 開業届と青色申告承認申請書の控え
- マイナンバーカードの写し。または通知カード、マイナンバーが記載された住民票の写し
- 本人確認書類(マイナンバーカードの方は不要)
- 切手を貼った返信用の封筒
開業届はA4サイズなので『角形2号(定形外郵便)』の封筒か『長形3号(定型郵便)』の封筒のどちらかでOKです。
私は税務署に送る時は角形2号の封筒を使って、返信用の封筒は書類を三つ折りで送れる長形3号にしました。
あとは投函して完了です!
お疲れさまでした!
青色申告承認申請書の書き方について
開業届と一緒に出す青色申告承認申請書がこちらになります。
難しい文ばかりで不安になりますが、私は大河内先生のYouTubeチャンネル【税理士が青色申告申請書を書いてみた】と言う動画及び『大河内先生の著書』を参考に記入していきました。
大河内先生の動画は『これなら私にもできるかもしれない』と思わせてくれるパワーがあるので、開業届や青色申告承認申請書の提出に不安を抱いている方は一度見てみることをおすすめします。
動画を見ながらだと何だか税務署の職員さんに直接指南していただきながら書いているような感覚になって安心感があります^^
大河内先生のYouTube
青色申告承認申請書のダウンロードはこちら
⇒国税庁[手続名]所得税の青色申告承認申請手続
過去の私のあやまち|フリーランスの失敗談
開業届を出すのに『仕事が軌道にのってから…』とか、『月に〇万円稼げるようになってから』とかそんな不安に思わなくて大丈夫です!
フリーランスとして活動しようと思ったその瞬間、開業届と青色申告承認申請書を提出することをおすすめします。
実は私フリーランスになってもう5年以上経つのですが、ずっと開業届を出さずに活動してきました!
なぜかと言うと、開業届=法人化だと思い込んでいたんです!
と言うか、法人と個人事業主の違いがわかっていなかったです。
いや~無知って怖いな~って思いました^^
そしてもう一つのあやまち。それが青色申告承認申請書を怖くて出せずにいたこと!
そうなんです!これまでずっと白色で確定申告してきたんです!
青色申告だと税金がお得になることは以前から知っていました。けど行動に移せませんでした。
なぜなら会計ソフトの使い方がわからないから!
なら勉強すればいいじゃないですか。けどしなかった。なぜならめんどくさいから!!
・レシート全部キレイに保管しておくのめんどくさい
・会計ソフトの使い方勉強するのがめんどくさい
・ちゃんと確定申告できるか不安で怖い(税務署に呼び出されるのが怖い)
めんどくさがり屋な性格+極度の不安症が『今年も白色でいいや~』と楽な方楽な方へと逃げていました。
でもそれは間違いでした。
『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』の本を読んで、なんて自分は残念な選択をしてきたんだろうと。
やっぱり成功している人たちはしっかり本を読んで学んで行動している。
私も本を読むだけじゃなくてちゃんと行動しなくちゃ!と思わせてくれました。
開業届も青色申告も怖がらなくて大丈夫です!
みんな最初はわからないから怖くて当然です!私だって怖くてずっと開業届を出さずにやってきました。
けど開業届を出そうが青色申告承認申請書を出そうが誰にも迷惑をかけるわけでもないし、タダでできるし、フリーランスになったらなるべく早めに提出した方が税金が安くなるのでイラストレーターとしてお金の面でも活動しやすいです!
なぜこんなにお得でしかないのに私はいままで白色で確定申告をしてきたのかと後悔しています。
税金本当に高いので、賢く節税しましょ♪
私と同じ過ちをおかしてほしくないので、まだ提出していな方はぜひ開業届と青色申告承認申請書をセットで提出してみてください\(^o^)/
もっと詳しく知りたい方はこちらの本を読んでみてください!
まとめ
・フリーランスになったらなるべく早めに開業届を出そう
・青色で確定申告すると最大65万円も控除を受けられるよ
・会計ソフトがあれば青色申告も怖くない!
と言うことで、私も開業届を出したのでこれからはイラストレーターとして活動していきます!
フリーランスのクリエイターとして活動していく場合、青色で確定申告するほうが節税できるのでおすすめです。
それではまた次回\(^o^)/