こんにちは、くうこです
これからイラストレーターとして活動していくためにも絵柄を安定させ、そして毎回かわいいお顔を描けるようになりたくて1週間苦手な正面顔だけを練習しました。
この1週間は上手く描けたり、思うように描けなかったりと一喜一憂する日々をおくってきましたが、そんな中ついに可愛い顔を描くコツと言うか、一つの考え方にたどり着きました。
それは、『可愛い顔は一発で描こうとしなくていい!』と言うこと。
なんのこっちゃって感じですが、いま現在スランプな方、絵柄が安定しない方、少しでも可愛く描けるコツを知りたい方はぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
可愛い顔を描くための9つのコツ
今回は私が可愛い顔を描く時に気を付けているポイントやコツなどを紹介していきます!
上記イラストはスランプ中に描きました
たとえスランプ中でもこの9つのコツを実践することでいつもの絵柄に近づけることができます。
顔を可愛く描く9つのコツ
- 一回で可愛い顔を描こうとしない
- 可愛くなるまで何度も描き直す
- アタリはちゃんと取ろう
- 左右反転、上下反転は可愛いを見つける神ツール
- 離れて見よう(縮小して全体のバランスを見る)
- 過去に描けた可愛い顔を常に表示させて、それを見ながら描く
- もしくは好きな絵師様のイラストを常に表示させてそれを参考に描く(絵柄の丸パクリには気を付けてね)
- 1日寝かせる
- 他のデバイスで見る
上記は私がやっている可愛い顔を描くためのルーティンです!
その中で特に大切なのが『一回で可愛い顔を描こうとしない』こと!
つまり、自分で自分のハードルを上げ過ぎないことが大切です。
例えば、プロのイラストレーターさんってボールペンや万年筆でアタリや下書きもなしに神絵を一発描きできたりするじゃないですか。
私それにすごい影響されてしまって、『プロは1発で可愛い顔を描けるようにならないといけない』と言うナゾの呪いをかけてしまっていたんです。
SNSでも『一発描きです』と一言そえてインクなどの消せない画材で描かれた神絵をアップしている絵師様をお見かけしたりすると、『わ~素敵!私も一発でこんな素敵な絵を描けるようになりたい!』と憧れて、勝手に自分のハードルを上げてしまっていました。
私は1回で可愛い顔なんて描けないし、たくさん修正して描き直してようやく可愛いお顔になったり、逆にどんどん変になって修正不能になったりと画力がとっても不安定でした。
とどのつまり、上手く描ける時とめちゃくちゃ下手な時の差が激しかったんです!
しかし先ほど紹介した9つのコツを意識してから大分絵柄が安定して最終的に高頻度で満足のいく可愛い顔を描けるようになってきました!
最近は何度修正を繰り返しても最終的に可愛くなればそれで良いのでは!?と思うようになりました。
私は何のこだわりがあってこれまで1回で可愛い顔を描こうと思ってきたんだろうと、そんな自分がちょっと可愛く思えてきました^^
最初の内は修正が多くて辛く感じてしまうこともあるかもしれませんが、繰り返し修正することを身につけることで自分の好きな顔の比率や悪い手癖を把握することができるので、徐々に画力も上がって修正回数も減っていきます。
プロのクリエイターさんも繰り返し修正していた
イラスト講座見放題サービスのCLASS101でも何人かのクリエイターさんが似たようなことを言っていました
私は今年から【CLASS101
そうなんです。実は神絵師と呼ばれる方々もやっぱり何度も繰り返し修正して修正して、そしてようやく納得のいく可愛い顔を描き上げていたんです。
神絵師様でさえも1回で納得のいく顔を描けないのだから、まだまだ画力の低い私が1回で可愛い顔を描こうだなんておこがましいにもほどがありました。
下手な絵を描くのが苦痛で机に向かうまでにものすごく時間がかかってしまっていましたが、今ではもう1回で可愛い顔を描こうとしなくて良いプレッシャーから解放され、気楽に楽しく机に向かえています♪
可愛い顔を描くためルーティン
上記イラストは可愛い顔を描くためのルーティン9つを取り入れて描いたイラストになります。
可愛い顔を描くためのルーティン
- 一回で可愛い顔を描こうとしない
- 可愛くなるまで何度も描き直す
- アタリはちゃんと取ろう
- 左右反転、上下反転は可愛いを見つける神ツール
- 離れて見よう(縮小して全体のバランスを見る)
- 過去に描けた可愛い顔を常に表示させて、それを見ながら描く
- もしくは好きな絵師様のイラストを常に表示させてそれを参考に描く
- 1日寝かせる
- 別のデバイスで見る
この9つのコツは私が自分で考えてルーティン化させていますが、きっと多くの絵描きさんも同じこと、もしくは似たようなことをしてイラストをブラッシュアップしていると思います。
なので上記9つのコツは絵師にとっては鉄板の神ルーティンです!
ではどのようにイラストを修正していくのか順を追って解説していきます。
可愛い顔を描くための作業工程
まずは『一回で可愛い顔を描こうとしない』『可愛くなるまで何度も描き直す』と言うこの2つのことを念頭に気楽に、そして根気よく絵を修正しながら描いていきます\(^o^)/
まずお絵かきソフトを立ち上げたら絵を描く前に過去に描いた自分の絵を1枚もしくは2枚キャンバスの横に表示させて、それを参考に絵を描いていきます。
理由は絵柄を統一するため。
特にスランプの時に有効です
私は今から半年ほど前に目の絵柄を変えたのですが、油断すると以前の絵柄に戻ってしまったり、顔のパーツの比率がわからなくて突然スランプになったりするので、その対策として過去に描いたお気に入りのイラストを表示させています。
もしまだ初心者すぎてお気に入りのオリジナルイラストがないよって方は自分の好きな絵師さんのイラストを見ながら描いてもOKです。ただし、絵柄の丸パクリにならないように注意してください。
絵柄を丸パクリされるとその絵師さんが悲しむかもしれません。
まずはアタリを描いていきます。
私はイラスト初心者だった頃、逆にアタリを取ると絵が下手になる現象に悩まされました。
けど根気よくアタリを取って絵を描く練習をしていたら、いつの間にかアタリを取らないで絵を描いていた頃よりもバランスの良い顔が描けるようになりました。
顔の比率やアタリの取り方はYouTubeでプロの絵師さんやアニメーターさんが紹介しているのでチェックしてみてください。
私は韓国の絵師様のアタリの取り方を参考にしています
多くのプロの方が目のアタリを四角で取ることを推奨していますが、どうにも私にはそのアタリの取り方だと逆に顔がゆがんでしまって苦手だったりします。
人には向き不向きな描き方があるので、色んなクリエイターさんの描き方の中から1番自分にしっくりくるものを選ぶのも大切です。
アタリを薄くして顔を描いていきます。
下描きなので下手でもいいや的な感じに気楽に描いていきます^^
アタリの時点でゆがんでいると下書きもゆがんでしまうのでそこは常に注意してます。
私は普段から手癖で顔の輪郭を大きく取りがちなので、とりあえずさっき描いた下描きを薄くして頬を細く修正してみました。
絵に違和感があるので、左に表示させてある過去の自分の絵を参考にバランスを整えていきます。
絵を左右反転させたり上下反転などをして入念にバランスを取っていきます。
ただ私のバランス感覚が狂っているのか、バランスの崩れに気がつきにくくて毎回苦労してます。
苦労した末に可愛い顔が描けることがもうわかっているので、めんどくさがらずに修正していきます。
下描きを薄くしてペン入れしてみました。
線が綺麗になって下描きの時よりも良い感じに見えるけど…まだまだ改善の余地はありそうです!
左右反転させてみると、左右の目のバランスが悪いことに気がつきました。
今度は上下反転させてみました。
すると目がやや上にあることが判明しました。
上下反転させると頭が伸びすぎていたりなど、イラストが間のびしていることに気がつきやすいのですごくおすすめです。
あと縮小して全体のバランスを見ることも大切です
目を下にさげて左右の高さを整えたりしてみたけど……まだなんかゆがんで見えます。
この時、左に表示させてある過去のイラストと照らし合わせながらどこが変なのかを研究。
黒目が大きいのかもしれない。
首が太いのかもしれない。
実は目が下すぎるのかもしれない。
過去に自分がおかした過ちを振り返りながら、左右反転と上下反転を繰り返し、そして選択ツール(なげなわツール)などを使って試しに気になるパーツを動かしてみたりしながら修正していきます。
言い忘れていましたが、修正する前にレイヤーを複製した方が良いです。
理由は修正前と修正後の変化を見比べる為、そして修正前の方が良かった場合の保険になるからです。
修正前と修正後を見比べると可愛くなったのか、逆に変になったのかが分かりやすいです。
逆に変になってしまった場合でも、元のレイヤーが残っているので安心です。
もう修正しなくても良い感じではありましたが、ちょっと上を見過ぎている感じがしたので修正しました。
修正後はちょっと目を下にさげ過ぎちゃっているかもしれないな…なんて思いながらも修正しようか迷った結果、一晩寝かすことにしました。
一晩イラストを寝かせると頭の中をリセットすることができて、自分のイラストを客観的に見れるようになります。
煮詰まった時、どこが変なのかわからなくなった時は1日~3日くらいイラストを寝かせるとミスに気がつきやすいです。
または他のデバイス(私の場合スマホ)で見ると絵の違和感に気がつきやすかったりするのでおすすめです。
そして完成したイラストがこちら。
一晩寝かせた末に顔のパーツが下に行きすぎて幼い印象になっていたことに気がついたので、顔の中のパーツをまとめて選択ツールで囲って少し上に上げました。
もちろんまだまだ直すべき場所はありますが、今の自分の画力ではこれが限界なのでこれで完成とします。
こだわりすぎて一生修正し続けると言うことだけは注意です!妥協も大切です!!
疲れたけど可愛い顔が描けて満足です
スランプの時にもこの9つのルーティンはおすすめ
先ほども言いましたが、この記事を書いているいま現在私はスランプの真っただ中だったりします。
スランプになったからこそ、『絵柄を安定させたい』『スランプ中でも可愛い顔が描けるようになりたい』と思い正面顔を一週間練習しました。
その過程で今回このような9つのルーティンをすることで、スランプ中でも自分の絵柄を保ちつつ満足のいく顔を描けることに気がつきました。
可愛い顔を描くためのルーティン
- 一回で可愛い顔を描こうとしない
- 可愛くなるまで何度も描き直す
- アタリはちゃんと取ろう
- 左右反転、上下反転は可愛いを見つける神ツール
- 離れて見よう(縮小して全体のバランスを見る)
- 過去に描けた可愛い顔を常に表示させて、それを見ながら描く
- もしくは好きな絵師様のイラストを常に表示させてそれを参考に描く(絵柄の丸パクリには気を付けてね)
- 1日寝かせる
- 別のデバイスで見る
先ほども紹介したこの9つのルーティンについて補足したい箇所もあるので改めて1つずつ解説していきます。
1,一回で可愛い顔を描こうとしない
何度も言いますが、神絵師様のように一発で可愛い顔を描こうとしなくて良いです!
しっかりアタリを取って、下書きをして、ペン入れをして、その過程で何度修正しても良いんです。
もちろん、サインペンや万年筆でアタリや下書きなしに一発で神絵を描かれる絵師様は超絶カッコいいしすごく憧れます。けど無理なものは無理!
ならどうするか。
左右反転や選択ツールなどデジタルの力を最大限利用してバランスを整えて行く!
これはズルでも何でもない!最終的に可愛くなれば、それでいいんです\(^o^)/
2,可愛くなるまで何度も描き直す
これも上記と同じですね。
とにかく違和感に気づき、面倒くさくても修正する癖をつけること!
けど違和感に気がついても技術不足でどうしても修正できない時もあります。そう言う時は諦めも肝心!
いつまでも修正をくり返して先に進めなくなってしまうのは良くないので、うまく描けなかった場所は今後の課題として、模写をしたりクロッキーをしたり、どんどん新しいイラストに挑戦していくことも大切です。
とにかくたくさん描いて実践を積むこと!
と、いつも自分に言い聞かせて頑張って描いております^^
3,アタリはちゃんと取ろう
初心者さんはアタリを取るのも一苦労だと思いますが、やっぱりアタリがあるとバランスの良い顔が描きやすくなるのでおすすめです。
もちろん、バランスの良い絵が必ずしも良い絵とは限りません。
あえてバランスを崩して描いたイラストも味わいや迫力があって私は大好きです!
私はスランプの時やなんか今日調子が悪いなって時にアタリのありがたみをヒシヒシと感じます
アタリ取るのおすすめです。
4,左右反転、上下反転は可愛いを見つける神ツール
本当に左右反転と上下反転は神ツールです!
左右反転させるとバランスの崩れに気がつきやすく、上下反転してみると間のびに気がつきやすいです。
たとえば、私はよく頭を縦長に描きがちなのですが、上下反転させることで頭が伸びすぎていることに気がつきやすいので、毎回必ず上下反転させています。
アナログの場合はトレース台などを使ってイラストを裏返して左右反転させることで違和感に気がつけます。
おすすめのトレース台はこちら
5,離れて見よう(縮小して全体のバランスを見る)
とにかくイラストは定期的に離れて見ることが大切です!
もう本当に大切!
デジタルの場合はイラストを縮小して全体のバランスを見ると違和感に気がつきやすいです。
6,過去に描いた可愛い顔を常に表示させて、それを見ながら描く
これはやってもやらなくても良いですが、スランプ中の時は過去に描いた自分のお気に入りのイラストを常にキャンバスの横に表示させておくと描きやすいです。
私はいま現在スランプ中なのですが、顔の描き方がわからなくなってしまって思うように描けませんでした。
しかし過去に描いた自分のお気に入りのイラストを常に表示させておき、その絵を参考にイラストを描いてみたところ、いつもの絵柄に近づけることができました。
何だかアニメーターさんになった気分♪
ただ1つ注意点を上げるとすれば、過去の自分のイラストをそのまま参考にしてしまうとそれ以上上達しなくなってしまう可能性も潜んでいます。
スランプ中やなんか今日うまく描けないなって時には有効ですが、過去のイラストよりも良い絵を描きたい場合はあくまでも参考程度にするのがおすすめです。
過去に描いたお気に入りの絵柄をただ真似するのではなく、その絵よりも魅力的に描く努力は毎回怠りません(`・ω・´ゞビシッ
ライバルはいつだって過去の自分です
7,もしくは好きな絵師様のイラストを常に表示させてそれを参考に描く
もしまだ過去に描いた絵でお気に入りのイラストがない場合は憧れの絵師様のイラストを常にキャンバスの隣に表示させて、それを参考に描くのもおすすめです。
ただし、絵柄の丸パクリにならないように注意してください。
この方法は色塗りの時にも大変参考になります
神絵師様がどこにどんな感じに、そしてどんな色で影を入れているのかなど時々参考にさせてもらっています。
8,1日寝かせる
イラストを1日以上寝かせるとミスに気がつきやすくなります。
私の場合、『よし、これで完成!もう修正する箇所もないから明日イラストをアップしよう!』とルンルン気分で一晩寝た翌日の朝、イラストを見返して絶望したことが何度も何度もあります。
たった一晩寝かせるだけでもバランスの崩れや違和感に気がつきやすくなるので、描いたイラストをその日の内にネットにアップするよりかは最低でも一晩寝かせた方が未然に事故を防げます。
9,別のデバイスで見る
別のデバイスで見るのもすごく大切です。
私はPCでイラストを描いていますが、完成するまでに複数回スマホでもイラストを見返してミスを探しています。
ミスはもちろん、もっとこうした方が良いなと言うアイデアも生まれるので、他デバイスでイラストをチェックするのは本当に大切!
あと完成したイラストをTwitterやInstagramなどの非公開アカウントに一度投稿するのもおすすめです。
なぜかSNSに投稿した直後にミスに気がつくことってありませんか? 私は定期的にあります。
なので面倒くさくても一度公開する前に非公開のSNSに投稿してイラストをチェックした後に改めて、本垢に投稿することを心がけています。
以上が私が絵を描く時に心がけているルーティンです
何か1つでも参考になるものがあれば幸いです^^
この9つのルーティンをして良かったこと【メリット】
この9つのルーティンを取り入れて良かったことがいくつかありますが、一番良かったことは自分の悪い手癖を把握できたことです!
イラストを左右反転させたり選択ツールで目や口を可愛いと思える位置に移動させたりしていると、自分の好きな顔の比率がわかってきたり、逆に自分の悪い手癖や毎回同じ失敗を繰り返している部分に気がつきます。
私の悪い癖
- 頬が広いことがよくある
- アタリの時点で顔の輪郭がゆがんでいる
- 両目のバランスが悪い
- 目を上に描きがち
- 目が離れている時がある
- 目を大きく描きすぎる時がある
- 鼻と口が中央からずれている
- 首が太い時がある
- 頭が縦長になりがち
ただイラストを修正するだけではなくて、こうやって自分の悪い癖をメモし、把握しておくことで今後スランプになった時や調子が悪い時に原因を見つけやすいです。
私は良い手癖、悪い手癖をイラスト付きでメモしてあるのですが、その何十枚ものメモは私の大切な財産となっています。
スランプや悩み事がある時こそCLASS101がおすすめ
またスランプ中に視聴したCLASS101の講座もすごく為になりました!
尊敬している絵師様が講座内で『すぐに思い通りの目が描けることは滅多にない。いつも何度も描き直している』と解説しながらくり返しイラストを修正していたのがすごく印象的でした。
そうか、やっぱり繰り返し修正して描き直すことが大切なんだ。1回や2回で可愛い顔を描こうとしていた自分が間違いだったんだと気がつけました。
CLASS101の講座を受けていなかったら、私は未だに『なるべく修正回数を減らしてこそプロだ』とか『ワンドロや一発描きができないとプロじゃない』とか間違った考え方をして悩んでいたと思います。
イラストは何度修正したって良い。一番最初の絵がとてつもなく下手でもデジタルツールを駆使して修正を繰り返し、最終的に可愛くなればそれでいい!!
この他にも色んなクリエイターさんの絵に対する考え方や描き方のコツが学べるのでCLASS101とってもおすすめです\(^o^)/
CLASS101はこちら
まとめ
可愛い顔を描くためにデジタルの力を存分に借りて左右反転や選択ツールなどを駆使して修正していき、少しずつ絵の完成度を上げていく。
これが才能のない私が可愛い顔を描くために悟った1つの答えです!
今回スランプ中の絵を公開するのにすごく勇気がいたのですが、この記事が少しでも何かの参考になれば幸いです。
練習絵はtumblrやFANBOXで紹介しています
それではまた次回\(^o^)/