
私は透明水彩やコピックでイラストを描くのが好きなのですが、瞳のハイライトや洋服の模様などによくホワイトペンを使います。
特に好きなホワイトペンが『シグノ太字』です。
シグノ太字はコピックにもにじみにくくすごく発色が良くて1番愛用しています。
このシグノ太字の真っ白い発色に敵うメーカーが他にもあるのか気になったので、イラスト用に人気なホワイトペンを7つ購入し比較してみました!

ホワイトペン7つ比較!コピックにもしっかり発色するか検証
私が今回検証に選んだのはこちらの7本です。
- 【uni-ball】シグノ・太字
- 【uni-ball】シグノ・エンジェリックカラー
- 【ZEBRA】サラサクリップ
- 【PILOT】ジュースアップ04
- 【MARVY】ルプルームピグメント
- 【uni】ポスカ(細字)
- 【DAISO】ポスティラ

まずは全種類の色見本をご紹介します。
ホワイトペン各メーカーの線幅と発色
黒色の画用紙の上にそれぞれ試し書きしてみました。
- シグノ・太字【1.0㎜】
- シグノ・エンジェリックカラー【0.7㎜】
- サラサクリップ【0.5㎜】
- ジュースアップ04【0.4㎜】
- ルプルームピグメント【不明】
- ポスカ【0.9~1.3㎜】
- ポスティラ【2.0㎜】
試し書きしてみた感想は、やっぱりシグノは強い!
そしてあまり期待していなかったダイソーのポスティラの発色がポスカに負けず劣らずの白さで驚きました!
それでは黒い画用紙とコピックで塗った画用紙の上での発色を比較していきましょう。
ホワイトペンの色見本

今回はこんな感じの色見本を作ってみました。
- 黒色の画用紙(セリアのカラーペーパー)
- コピックで黒く塗りつぶしたスケッチブック
- コピックの黄・赤・青で塗りつぶしたスケッチブック
コピックで塗りつぶした紙はマルマンの図案スケッチブックです。
一晩寝かせたよ
コピックに塗ったホワイトは、塗りたては白く発色していますが、一晩経つとじわじわとインクが滲んで濁ってしまいます。
今回は濁り具合も検証したかったので塗りたての色見本ではなく、一晩寝かせた色見本をご紹介します。
シグノ太字 1.0mm

アナログ絵師さんの間で大人気!イラスト用ホワイトボールペンと言えばコレ!
しっかりと濃く発色し、コピックにもにじみにくいと好評です。かく言う私もシグノ愛好家の一人。
書き心地はなめらかで、インクの出も良く、コスパも良いのでおすすめです。
定価は165円ですが、運が良ければ100円均一ショップにも売られていたりします。
黒色画用紙での発色

めちゃくちゃ隠ぺい力が高いです!本当に真っ白!
インクの出が良いのでしっかりと濃く発色します。
コピックの上に塗ってみた感想


しっかりと濃く発色しますが、一晩寝かせると白さを保つことができませんでした。
また赤い色の上に塗ると下のインクが色うつりしてピンク色に濁ってしまいました。
ただし、黄色など淡い色にはにじまずにしっかりと白さを保ってくれます。また二度塗りするとより白さを際立たせることができました。
シグノ太字の詳細&総評

- 【参考価格】165円 (税抜150円)
- 【ボール径】1.0mm
- 水性顔料
- ゲルインク
- 耐水性・耐光性に優れている
シグノエンジェリックカラー 0.7㎜

シグノエンジェリックカラーのホワイトもアナログ絵師さんに人気があります。
しっかりと濃く描きたい時はシグノ太字、細部や細かい描写がしたい時はシグノエンジェリックカラーと使い分けができるので、それぞれ持っておくと便利。
定価は132円ですが、大体84円~100円ほどで売られている場合が多いです。
黒色画用紙での発色

シグノ太字と比べると発色がやや薄くなりますが、それでもしっかりと濃くホワイトが紙に載ります。
細部の描写に優れているので、シグノ太字と両方持っておいても便利です。
コピックの上に塗ってみた感想


二度塗りすることで白さを蘇らせることができます。
またシグノ太字と同じで赤い色の上に塗ると下の色と混ざってピンク色に変化します。
シグノエンジェリックカラーの詳細&総評

- 【参考価格】132円 (税抜120円)
- 【ボール径】0.7mm
- 水性顔料
- ゲルインク
- 耐水性・耐光性に優れている
サラサクリップ 0.5㎜

ラバーグリップ付きな所が優秀なサラサクリップ。このラバーグリップは口がガバっと大きく開く所がお気に入りです。
隠ぺい力はあまりないですが、あえて下の色を透かせたい時には良いかも。
文字が書きやすい一方、ベタ塗りするのは難しいです。
黒色画用紙での発色

塗った瞬間、インクが紙の奥に染み込んで色が薄くなってしまいました。
下の色を透かせたい表現の時におすすめ。
インクの出る量が少ないので色を濃く塗ることには全くもって適していませんが、細い文字を書くのに便利。
コピックの上に塗ってみた感想


特に黄色いインクの上に書いている時は、本当に書けているのか不安になるほど見えなかったです。
サラサクリップの詳細&総評

- 【参考価格】110円(税抜価格100円)
- 【ボール径】0.5mm
- 水性顔料
- ジェルインク
- 耐水性に優れている
ジュースアップ04 0.4mm

見た目がスタイリッシュでカッコいい。
0.4㎜と大変極細にもかかわらず、しっかりと白さを保っています。0.5㎜のサラサクリップよりも0.4㎜のジュースアップの方が白いのが本当にすごい。
細部の描写に1番優れている。
ただ価格が220円と他メーカーのホワイトボールペンよりも高いのが少しネックかもしれない。
黒色画用紙での発色

0.4㎜とこの中で1番細いにも関わらずしっかりと白さを保てています!これはすごいです!
この細さでこの発色には目を見張るものがあります。
ただし、細いが故にムラなくベタ塗りすることは難しです。
コピックの上に塗ってみた感想


発色具合はシグノ太字に匹敵しますが、細いが故に隠ぺい力ではシグノ太字に敵いません。
けど、コピックの上にもここまで発色するので細部の描写にすごく使えます。出番は少ないかもしれませんが縁の下の力持ちとして1本持っておいて損はありません。
ジュースアップの詳細&総評

- 【参考価格】220円(税抜価格 200円)
- 【ボール径】0.4mm
- 水性顔料
- ゲルインキ
- 耐水性・耐光性に優れている
ルプルームピグメント恋白 細字

直液式不透明インクの細字マーカー。
マービーの『ルプルームパーマネント』と言うアルコールマーカーと相性の良いホワイトだけあって、コピックの上にもしっかりと発色します。
芯の中でインクが固まってしまったり、インクが安定して出なかったりとちょっと不便に感じてしまうことも。ちょっと手がかかるけど、この中で1番白く発色するので侮れない。
取り扱っている画材店及び文房具店が少ないので、入手しずらい点がデメリット。
黒色画用紙での発色

シグノ太字と同じくらい真っ白く発色します。
しかも2度塗りするとさらに隠ぺい力が高まり、今回の7本の中で1番白く発色します。
コピックの上に塗ってみた感想


シグノ太字よりも白いです!
二度塗りすることで更に真っ白くなります!シグノ太字の発色に満足できない方にイチオシです。
ルプルームの詳細&総評

- 【参考価格】286円(税込)
- 【線幅】不明
- 水性顔料
- ゲルインキ
- 耐水性・耐光性について公式HPに書かれていないので不明
ユニ ポスカ 細字 0.9~1.3㎜

今回はイラストにも使いやすそうな細字タイプを購入。
マーカータイプは広範囲を塗るのにすごく便利!
1本220円とちょっと高い印象がありますが、広範囲をベタ塗りするのに便利な上、使用感も申し分ないので個人的に好きです。
黒色画用紙での発色

下の色がやや透けてみえますが、それでも隠ぺい力は高いです。ちゃんと白さを実感できます。
ただしもっと白くさせたい時はシグノ太字やルプルームピグメントがおすすめです。
マーカータイプは広範囲をベタ塗りするのにすごく楽でした!
コピックの上に塗ってみた感想


広範囲を塗る時にはとても便利ですが、ピンポイントにしっかりと濃くホワイトを入れたい時はシグノやルプルームピグメントがおすすめです。
ポスカ細字の詳細&総評

- 【参考価格】220円 (税抜200円)
- 【線幅】0.9~1.3㎜
- 水性顔料インク
- 耐水性・耐光性に優れている
ダイソー ポスティラ 2.0mm

DAISOで1本110円(税込)で売られているポスターカラーマーカー。
何と製造元が2021年に創業110周年を迎えた万年筆メーカーのSAILORです!
百均品質だと思ってあまり期待していなかったのですが、私の大好きな万年筆メーカー様が手がけただけのことはあって、110円でも品質は大変素晴らしいです!
黒色画用紙での発色
正直、100均のマーカーだったのであまり期待していなかったのですが、1本220円のポスカに負けず劣らずの発色と書き味で驚きました。
さすがSAILOR、さすが日本製!
カラーペーパーの上では問題なく発色してくれるのでポスカ高くて買えないよって方におすすめです。
コピックの上に塗ってみた感想


これはホワイトではなく完全にウォームグレーですね。
コピックイラスト用に使うならポスカがおすすめ。
ポスティラの詳細&総評

- 【参考価格】110円(税込)
- 【線幅】2.0㎜
- 水性顔料インク
- 耐水性・耐光性に優れている
二度塗りしてみた
一つずつ紹介してきましたが、最後に二度塗りした時の発色をまとめてご紹介します。
黒い画用紙とコピックの上に塗った時、それぞれの発色を比較してみました。
黒い紙の上に二度塗り

一度塗りでも隠ぺい力が高く、二度塗りしたことで更にしっかりと白くなった。
一度塗りでも白く発色しているが、二度塗りしたことでシグノ太字並に濃くなった
二度塗りに向いていない。重ね塗りしようとすると下のインクを削ってしまう。
二度塗りに向いていない。重ね塗りしようとすると下のインクを削ってしまう。一度塗りでも十分白いので二度塗りする必要はない。
この中で1番白く隠ぺい力が高い。
一度塗りでも十分真っ白。二度塗りすることで圧倒的白さを見せつけてくれた。
やや下の色が透けて見えますが、二度塗りしたことで隠ぺい力が高まった。
110円にもかかわらず、ポスカと張り合える白さと隠ぺい力に驚き。二度塗りすることで更に白くなった。
コピックの上に二度塗り

下のインクが徐々に染み込んでグレー色に濁ってしまったが、二度塗りしたことで白さがやや回復した。この中で2番目に白く隠ぺい力が高い。
二度塗りしたことで隠ぺい力が高まった。それでもシグノ太字には適わない。
二度塗りに向いていない。重ね塗りしようとすると下のインクを削ってしまう。
二度塗りに向いていない。重ね塗りしようとすると下のインクを削ってしまう。
この中で1番白く隠ぺい力が高い。
とにかく白い。アルコールマーカーの上に塗っても下のインクが浸食してこないのでいつまでも白さを保ってくれている。これはすごい♪
下のインクが染み込んでやや色が濁ってしまった。二度塗りすることで隠ぺい力は高まったが白さは保てていない。
ポスカよりも濁りが酷い。塗りたては白かったが一晩寝かせるとウォームグレーになってしまった。二度塗りしてもウォームグレーのまま。
1番白く発色したのはマービーのルプルームピグメント
ただデメリットもあります。
新品の頃はインクの出が一定ですごく描きやすかったのですが、半年ほど使ってみた不便な点もあったのでご紹介します。
- 時間が経つとインクが芯の中で固まる
- 書き出し時にインクがドパッと出る
- 書き進める内にインクの出が悪くなっていく
- お手入れが大変
手がやける分、発色はピカイチです!
- 【シグノ太字】手軽さやコスパを優先するならシグノ太字がおすすめ
- 【ルプルーム】手間やコスパを惜しまない方にめちゃくちゃおすすめ
初心者さんに1番おすすめなのはシグノ太字
コピックに塗った時の白さはルプルームピグメントに劣ってしまいますが、お手入れの手間がなく手軽にササッと使えるので本当に便利で優秀。
また人気商品なので、売り切れていない限りどんな小さな文具店でも取り扱っていて、入手しやすい点もメリット。コスパも大変優れています。
本格的なイラストにはルプルームピグメントがおすすめですが、らくがきや練習用にはシグノ太字で十分。
プロでご活躍されているアナログ絵師様も愛用されている方が多いので品質もお墨付きです。
まとめ
発色が薄いから品質が悪いという訳ではなくて、用途によって使い分けられるのでどのペンも持っておいて損はありません。
つまりは適材適所!
凡庸性に1番長けているのはシグノ太字、かゆいところに手が届くのはジュースアップ04、ちょっと手間がかかるけどしっかりと濃くハイライトを入れたい時はルプルームピグメントって感じに使い分けもできます。
と言うことで、ホワイトペンの比較は以上でおわりです。
金色ペンを比較したこちらの【金色ペン5つ比較!イラストにも使える発色と隠ぺい力を検証】もおすすめです。
ではまた次回\(^o^)/