
今回は1本たった135円の馬毛の水彩筆が、1本1500円のコリンスキーセーブルに負けず劣らずの描きやすさだった件について解説します。
わたしはW&Nの【コリンスキー筆シリーズ7 No.1】を持っているのですが、前々から少し不満な点があったんです。
水の含みが悪くてほんの少し描いただけでかすれてしまう。
小筆なので仕方ないのかなとも思っているのですが、この1点がものすごくストレスだったんです。
そんな時、偶然ホームセンターで見かけたぺんてるの水彩筆。
『馬毛かあ…、馬毛苦手なんだよなぁ…て、これ1本135円!? まあ、安いし試しにちょっと買ってみようかな』と言う軽い感じで購入しました。
しかし、これが運命の出会いでした。
1本135円のぺんてるの小筆が、高級コリンスキー筆に勝るとも劣らないくらい最高に使い心地がよかったのでレビューします!
ぺんてる画筆(馬毛)について

前々からW&Nのシリーズ7コリンスキー筆1号よりも水の含みがいいやわらかい小筆がほしいなと思っていて、そんな時、偶然ホームセンターで見つけたのがこちらの筆でした。
135円と安かったので粗悪品だったら嫌だな~と商品をまじまじ見てみると、毛先が1本1本しっかりと揃っており、全然チープ感がないことに驚きました。

確かに値段は135円と安いです。
けど100円均一に売られている馬毛の筆とは全然違います!
100均の筆…あれは使い物にならないので絶対に買いたくない商品ですが、135円とほとんど100円に近い金額でここまで美しい商品が売られていることに驚きました。
値段が値段なだけにあまり期待はしてなかったんです。
学童用の絵の具が近くに置いてあったので、小学生や中学生向けの商品で、プロが使うようなしっかりした商品ではないのだろうと少し見下していた感じです(ごめんなさい)。
けれど、実際に使ってみて分かったのですが、
これはお子様からご年配の方まで満足できる良い商品だったんです。
実際に使ってみて良かったポイント
実際に使ってみて良かったポイントを、高級コリンスキー筆と比べながらお伝えします。
穂先のまとまりが良い!

水に濡らしてみると、より穂先のまとまりが整っていることがわかります。
安い商品なので期待していなかったのですが、描いていても穂先が乱れにくいのですごく使いやすかったです。
水の含みが良い

たっぷり水を含んでくれるので、サラサラとストレスなく描けるのが個人的にすごく嬉しいです。
W&Nのコリンスキー筆はあまり水を含んでくれず、すぐにかすれてしまい、それが本当にストレスでストレスで仕方なかったのですが、ぺんてる画筆のおかげでその悩みから解放されました。

W&Nのセーブル筆はすぐにかすれてしまいましたが、ぺんてる画筆はこの様にサラサラと長い線をひと筆で描けます。
穂先が柔らかいのにコシがある

コシが弱いと、たったひと筆で穂先がつぶれてしまい、リズミカルに筆を運ぶことができないのが欠点でした。
しかし、このぺんてる画筆は馬毛にもかかわらず適度なコシがあるので、復元性が高くリズミカルに筆をはこぶことができます。
もちろん、復元性に関しては圧倒的にコリンスキー筆の方が勝っており描きやすいですが、馬毛には馬毛の良さがあることを今回実感しました。

本当に穂先がやわらかいので、エッジを出したくない時、水彩らしくふんわりとした表現をしたい時に馬毛が大変いい仕事をしてくれます。
今まで馬毛に苦手意識がありましたが、馬毛…大好きになりました!
ぺんてる画筆は初心者さんにおすすめ!
結構無理してコリンスキー筆買ったのに、安い馬毛の方を愛用してしまうのなんて計算外でした。
ただ、コリンスキー筆はより繊細な描写に優れた大変優秀な筆です。
細部の描写でも水をたくさん含ませたい時はぺんてる画筆を使用し、少ない水でコントロールしながら細かい描写をしたい時はコリンスキー筆と使い分けています。
結果、両方持っていてよかったです。
