
コピックマルチライナーはコピックや水彩にも滲まない耐水性のドローイングペン(ミリペン)です。
色数も全10色と豊富で、漫画、ペン画、水彩画、アルコールマーカーなどのイラストに最適な他、模型のスミ入れにも人気があります。
この度、1年かけてようやく全10色を揃えることができました!
今回は全10色の色見本や実際の作例、使用感など徹底的にレビューします!
たとえば、
- 本当にコピックや水彩ににじまないのか
- ブラウンとセピアの違いは?
- どうやって使うの?
- 線幅は何ミリがおすすめ?
私がコピックマルチライナーを購入する上で、色々と迷った事、不安に感じた事などを中心にわかりやすくレビューしていきます。

コピックマルチライナーとは
耐水性なのでコピックや水彩イラストの線画にも使用できます。
イラストや漫画などの線画やペン画におすすめです。
線幅は0.03ミリ~最大で0.1ミリまでと豊富で、黒や茶色以外にも様々な色が揃っており多彩な表現が可能となっています。
ミリペンは1㎜以下程度の極細の線幅を持つドローイングペンです。
先端の太さがミリ単位で表示されているのでミリペンと呼ばれています。筆圧に関係なく一定の太さの線が引けます。
- 【価格】各200円(税別)
- 水性顔料インク(耐水・耐アルコール)
- 全10色
- 【公式サイト】https://copic.jp/product/multi/
コピックマルチライナーは全10色


ブラックの線幅は0.03~1.0㎜まで幅広くそろっているので漫画制作に便利。
実際に漫画原稿用紙にミリペンでペン入れをされている人気漫画家さんもいるので、Gペンが苦手な方はコピックマルチライナーを使用するのもおすすめです。
色によって線幅の対応サイズも変わってきます。
線幅については後ほど詳しくご紹介します。(今すぐ知りたい方はここをクリック!)
YouTubeにレビュー動画をアップ
YouTubeにてコピックマルチライナーのレビュー動画をアップしました。
コピックマルチライナーの色見本


色数が豊富なので表現したい世界観や、モチーフの色に合わせて主線の色を変える事もできるのでとっても便利。
例えば、バラの花びらの線画はワイン、茎や葉っぱはオリーブ色で線画を描くと塗りと線画が馴染んて良い感じになります。
耐水性なのでコピックや水彩イラストの線画に使える!

コピックなどのアルコールマーカーはもちろん、水にも滲みません。
コピックや水彩イラストの線画に安心して使えます。
似た色の違いを比較

- ウォームグレーとクールグレーって何がちがうんだろう?
- セピアとブラウンはどのくらい濃さが違うんだろう?
茶色のミリペンが欲しいけど『セピア』と『ブラウン』どっちを買えば良いのかわからなくて、ものすごく悩みました。
きっと私と同じように悩んでいる方がいると思うので、似た色味同士を比較してみました。
クールグレーとウォームグレーを比較


『クールグレー』と『ウォームグレー』は色の雰囲気が違います。
- 冷たさを感じる
- 色鉛筆の銀色に似ている
- 温かみを感じる
- HBの鉛筆で描いたみたい

ウォームグレーは本当に鉛筆で描いたみたいに見えるので、私は透明水彩イラストの線画に使用することもあります。
以下の関連記事にて、ウォームグレーでペン入れした透明水彩イラストを動画でメイキングしています。参考にしてみてください。
セピアとブラウン比較

確かにブラウンの方が多少濃いですね。

ただしコピックの濃い色に負けてしまうので、濃い色をよく使う方はブラウンがおすすめです。
コピックマルチライナー線幅対応表

ブラックは線幅が豊富なので漫画やペン画に最適です。
コピック公式サイトに全7種類の線幅見本表が掲載されているので、リンク先もチェックしてみてください。
太さを比較

私は普段からこの3種類の線幅を愛用しています。
おすすめのサイズは0.3ミリ
作風やキャンバスのサイズによっても違ってきますが、基本的に【0.3㎜】が1番おすすめです。

0.3㎜はペン先が潰れにくい太さなので初心者さんにおすすめ!
0.1ミリ以下になるとペン先が細く、筆圧を強くして描いてしまうと、ペン先がつぶれて使用できなくなってしまうことも。
まずは【0.3mm】からはじめて、必要に応じてもっと細いペンや太いペンを追加で購入すると無駄がないです。
コピックマルチライナーの使い方
使い方はいたって普通で、ただキャップを外してそのまま紙に描いていくだけです。
最初は水性ですが、乾くと耐水性になるのでコピックや透明水彩の線画に使用してもにじみません。
ただ正直なところ、コピックで塗ると線画がかすれやすい印象はあります。
かすれについては後ほど詳しくご紹介します。
使用感 実際にペン入れしてみた動画
コピックマルチライナーのコバルト(0.3㎜)とウォームグレー(0.3㎜)でペン入れしました。
コピックマルチライナーは現在のところ全10色あるのですが、個人的にコバルトが1番好きです😊✨
サラサラと一定量のインクが出てきてくれる所がお気に入りです。透明水彩の線画にもおすすめです。 pic.twitter.com/FjwiYwCfoZ
— くうこ@画材大好き (@kuko_6) June 22, 2019

一定を保ちますが、力を抜くと少し強弱をつけることも可能です。
Gペンの様に大胆な強弱はつけることはできませんが、それでも多少は強弱をつけることができるので便利です。
速乾性に優れている!


紙に描いて1分と待たずに、ほんの数秒で乾くのですぐに消しゴムをかけることができます。
もう乾いたと思って消しゴムで下描きを消していたら、実はまだ乾いていなくて線画がかすれてしまった!なんて事故が起こりにくいところがすごく嬉しいです!
描いて5秒後に消しゴムをかけても全く線がかすれないので、かなり時短につながります。
私みたいにペン入れしたらすぐに消しゴムで消したい、すぐに塗りたいせっかちさんにおすすめです^^
にじまないがカスレはする


特に水彩紙の場合、結構かすれやすいです。
コピー用紙やケント紙など薄い紙ではかすれは気にならないのですが、スケッチブックや水彩紙だとかすれやすい印象です。
故にコピックのニブも汚れやすいです。
ただし、実際に使ってみるとあまりかすれない色、かすれすい色があることが判明しました。
- ブラウン
- コバルト
- ワイン
- オリーブ
※使用する紙にもよってかすれやすさが違います。
私はコバルトで線画を描くのが大好きなので、コピックで塗る時慎重に塗り進めています。
実際に線画がかすれた様子は以下のリンク先のメイキング動画でご確認いただけます。
線画のかすれ対策
- 線画の上をニブで強くこすらない
- 消しゴムをしっかりかける
- 一晩寝かす(乾かす)
ただ、個人的な意見としては消しゴムをかけても、一晩寝かして乾かしてもかすれます。
なので私が1番気を付けていることは、線画の上をニブで強くこすらないように優しくなでるように塗っています。
全10色で10人女の子を描いてみた


線画の色ひとつでだいぶ印象が違いますよね。
そして私はやっぱりコバルト色がオシャレでカッコよくて好きです!かすれやすいと言うデメリットがある色ですが、素敵な色なので1番愛用しています。
線画の色で雰囲気も変わる


コピックマルチライナーって、やっぱり全色可愛い色ですよね!
これだけカラーがあると、作品の雰囲気や世界観に合わせて線画の色を変えられるのでとっても便利です。
意外と黒がオシャレだった!!
色がオシャレ!!
一概に黒と言ってもメーカーによってここまで雰囲気が違うのかと本当に驚きました。
コピックマルチライナーの黒はとにかく上品でおしゃれ!!
濃すぎず薄すぎず、とても品のある黒なんです!!
私は基本黒で線画を描きませんが、コピックマルチライナーの黒なら線画に使いたいと思えるほどすごくキレイな色でした。
おすすめです。
コピックで塗ってみた

使いにくくて放置していた『ピンク』と『ラベンダー』もアニメ塗りが好きな私の絵柄と相性が良さそうなので色々と試しみたいです。
売っている場所
コピックマルチライナーは人気商品なので、画材屋さんはもちろん、文房具専門店でも取り扱っているお店が多いです。
また漫画用の画材を取り扱っているアニメイトにも高確率で売られています。
私の地元の本屋さんやTSUTAYAは文房具も取り扱っており、そこでもコピックマルチライナーは売られていました。
田舎でも結構見かけるので、ぜひ探してみてください。
あと、いつも私はこちらの【Tools公式通販サイト】でコピックやマルチライナーを購入しています。
コピックマルチライナーおすすめセット

ブラック4本セット
多彩な表現が可能です。
ブラウン4本セット
セピアが薄すぎると言う声に応える形でブラウンが登場しました。
濃い色のコピックで着彩しても線画が隠れにくくておすすめです。
セピア4本セット
薄すぎず濃すぎずちょうどいい茶色です。
ただ濃い色のコピックで着色すると線が隠れてしまうので、普段から濃い色を使用している方はブラウンがおすすめです。
カラーセット4本組
モチーフや雰囲気に合わせて線の色を変えたい時にこの4色がすごく役立ちます。
表現の幅が広がります。
筆圧が強い方はこちらがおすすめ
コピックマルチライナーは筆圧が強いとペン先が潰れてしまいます。
筆圧が強い方は以下のペンがおすすめです。
ハイテックC ブラック
筆圧が強くてミリペンがすぐに潰れてしまう方はこちらのボールペンを試してみてください。
プロのイラストレーターさんもよく愛用しているのでおすすめです。
このボールペンめちゃめちゃ描きやすくてビックリしました!
字も書きやすい、イラストの線画も描きやすいだなんて!まさに神商品です!
マービー・フォードローイング
耐水性なのでコピックや水彩イラストにも使えますが、個人的には漫画家さんから高い支持を得ている印象。
以下の記事にて徹底レビューしています。
まとめ
コピックマルチライナーはアルコールマーカーや透明水彩にもにじまないのでイラストの線画にとてもおすすめです。
線幅も色も種類が豊富なので様々な表現を可能とします。

やっぱりコピックイラスト用に開発されただけあってコピックとの相性は抜群です!
筆圧が強い方は【0.3mm】あたりが安定して描けるので、ぜひ試してみてください。
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良かったらお時間のある時に読んでくださると嬉しいです。