こんにちは、くうこです
今回は『コピックマルチライナー』を徹底レビューします!
コピックマルチライナーはアルコールマーカーや水彩にも滲まない耐水性のあるドローイングペン(ミリペン)です。
色数も全10色と豊富で、漫画、ペン画、水彩画などのイラストととっても相性が良いです。
この度、1年かけてようやく全10色を揃えることができたので、色見本や使用例などをご紹介しながらレビューしていきます\(^o^)/
コピックマルチライナーとは
コピックマルチライナーは顔料インクを採用した耐水性のあるミリペンです。
耐水性なのでコピックや水彩イラストの線画にも使用できます。
線幅は0.03ミリ~最大で1.0ミリまでと豊富で、黒や茶色以外にも様々な色が揃っており多彩な表現が可能となっています。
ミリペンとは
ミリペンは1㎜以下程度の極細の線幅を持つドローイングペンです。先端の太さがミリ単位で表示されているのでミリペンと呼ばれています。筆圧に関係なく一定の太さの線が引けます。
コピックマルチライナーは全10色
コピックマルチライナーは全10色とバリエーションが豊富です
ブラックの線幅は0.03~1.0㎜まで幅広くそろっているので漫画制作にも便利。
漫画の原稿用紙にミリペンでペン入れをされている漫画家さんもいらっしゃるので、Gペンが苦手な方はコピックマルチライナーを使用するのもおすすめです。
YouTubeにレビュー動画をアップ
YouTubeにてコピックマルチライナーのレビュー動画をアップしました。
コピックマルチライナーの色見本
全10色の色見本を作成しました。
どれもオシャレで可愛い色です!!
色数が豊富なので表現したい世界観や、モチーフの色に合わせて主線の色を変える事もできるのでとっても便利。
例えば、バラの花びらにはワイン色を、茎や葉っぱはオリーブ色で線画を描くと塗りと線画が馴染んて良い感じになります。
耐水性なのでコピックや水彩イラストの線画に使える!
コピックマルチライナーのインクは乾くと耐水性になります。
コピックなどのアルコールマーカーはもちろん、水にも滲みません。
コピックや水彩イラストの線画に安心して使えます
似た色の違いを比較
個人的に『ブラウン』と『セピア』、そして『クールグレー』と『ウォームグレー』の違いが気になったので比較してみました。
茶色のミリペンが欲しいけど『セピア』と『ブラウン』どっちを買えば良いのかわからないと悩んでいらっしゃる方も多いのではと思いまして、色味を比較してみることにしました。
クールグレーとウォームグレーを比較
同じグレーでも全然色味が違いますね!
クールグレーの印象
- 冷たさを感じる
- 色鉛筆の銀色に似ている
ウォームグレーの印象
- 温かみを感じる
- HBの鉛筆で描いたみたい
どちらもすごく良い色をしていますが、同じグレーでも色味が違うだけでこんなにも雰囲気が違うのかとビックリしました。
これは両方欲しくなるやつです!
ウォームグレーは本当に鉛筆で描いたみたいに見えるので、私は透明水彩イラストの線画に使用しています。
ウォームグレーを使った作例
こちらの水彩イラストの線画はすべてウォームグレーでペン入れをしています。
鉛筆で描いたかのようなやさしい雰囲気になってお気に入りです。
セピアとブラウン比較
セピアの色が薄すぎるとの声に応える形で追加されたブラウン。
確かにブラウンの方が多少濃いですね。
私はセピア色の優しい雰囲気が好きなので、セピアをよく愛用しています
ただしコピックの濃い色に負けてしまうので、濃い色をよく使う方はブラウンがおすすめです。
セピアを使った作例
こちらのイラストはセピアでペン入れをしています。
ふんわりとやさしい線画に仕上がりました^^
着彩に使ったのはOhuhuイラストマーカーです。
コピックマルチライナー線幅対応表
コピックマルチライナー全10色の線幅の種類をわかりやすく表にまとめました。
ブラックは線幅が7種類と豊富なので漫画やペン画におすすめです。
太さを比較
人気の線幅【0.05】【0.1】【0.3】の線の太さを比較してみました。
私は普段からこの3種類の線幅を愛用しています
おすすめのサイズは0.3ミリ
作風やキャンバスのサイズによっても違ってきますが、基本的に【0.3㎜】が1番おすすめです。
太すぎず、細すぎず丁度いい線幅です
また0.3㎜はペン先が潰れにくい太さなので初心者さんにも扱いやすいです。
0.1㎜以下になるとペン先が細く、筆圧を強くして描いてしまうと、ペン先がつぶれて使用できなくなってしまうことも。
まずは【0.3㎜】からはじめて、必要に応じてもっと細いペンや太いペンを追加で購入すると無駄がないです。
筆圧が強い方にはこちらがおすすめ
コピックマルチライナーの使い方
コピックマルチライナーはキャップを外して直ぐに描き始められます
最初は水性ですが、乾くと耐水性になるのでコピックや透明水彩の線画に使用してもにじみません。
ただ正直なところ、コピックで塗ると線画がかすれてしまうこともあります。
かすれについては後ほど詳しくご紹介します。
使用感 実際にペン入れしてみた動画
コピックマルチライナーのコバルト(0.3㎜)とウォームグレー(0.3㎜)でペン入れしました。
コピックマルチライナーは現在のところ全10色あるのですが、個人的にコバルトが1番好きです😊✨
サラサラと一定量のインクが出てきてくれる所がお気に入りです。透明水彩の線画にもおすすめです。 pic.twitter.com/FjwiYwCfoZ
— くうこ@画材大好き (@kuko_6) June 22, 2019
サラサラとインクが適量出てきてすごく描きやすいです
インクが途切れることなく、一定を保って線を引けます。
一定を保ちますが、力を抜くと少し強弱をつけることも可能です。
Gペンのように大胆な強弱はつけることはできませんが、それでも多少は強弱をつけることができるので便利です。
速乾性に優れている!
とにかくすぐに乾きます!
紙に描いて1分と待たずに乾くのですぐに消しゴムをかけることができます。
もう乾いたと思って消しゴムで下描きを消していたら、実はまだ乾いていなくて線画がかすれてしまった!なんて事故が起こりにくいところがすごく嬉しいです!
描いて5秒後に消しゴムをかけても全く線がかすれないので、かなり時短につながります。
私みたいにペン入れをしたらすぐに消しゴムで消したいせっかちさんにおすすめです^^
にじまないがカスレはする
コピックで塗るとたまに線がかすれます
特に水彩紙の場合、結構かすれやすいです。
コピー用紙やケント紙など薄い紙ではかすれは気にならないのですが、スケッチブックや水彩紙だとかすれやすい印象です。
故にコピックのニブも汚れやすいです。
ただし、実際に使ってみるとあまりかすれない色、かすれすい色があることが判明しました。
コピックに擦れやすい色
- ブラウン
- コバルト
- ワイン
- オリーブ
※使用する紙にもよってかすれやすさが違います。
個人的に上記4色はかすれやすいので塗る時に注意が必要です。
私はコバルトで線画を描くのが大好きなので、コピックで塗る時は慎重に塗り進めています。
線画の擦れ対策
- 線画の上をニブで強くこすらない
- 消しゴムをしっかりかける
- 一晩寝かす(乾かす)
『消しゴムをしっかりかける』、『一晩寝かしてしっかり乾かす』と擦れにくいとよく言われますが、個人的な意見としては消しゴムをかけても、一晩寝かして乾かしてもかすれますヽ(^o^)丿
なので私は線画の上をニブで強くこすらないように優しくなでるように塗っています。
全10色で10人女の子を描いてみた
頑張って10人女の子を描いてみました!
線画の色ひとつでだいぶ印象が違いますよね。
そして私はやっぱりコバルト色がオシャレでカッコよくて好きです!かすれやすいと言うデメリットがある色ですが、素敵な色なので1番愛用しています。
線画の色で雰囲気も変わる
比較しやすいように似た色味を隣同士にしてみました。
コピックマルチライナーってやっぱり全色可愛い\(^o^)/
これだけカラーがあると、作品の雰囲気や世界観に合わせて線画の色を変えられるのでとっても便利です。
意外と黒がオシャレだった!!
コピックマルチライナーの黒を実際に使用してみて驚きました。
色がオシャレ!!
一概に黒と言ってもメーカーによってここまで雰囲気が違うのかと本当に驚きました。
コピックマルチライナーの黒はとにかく上品でおしゃれ!!
濃すぎず薄すぎず、とても品のある黒なんです!!
私は基本黒で線画を描きませんが、コピックマルチライナーの黒なら線画に使いたいと思えるほどすごくキレイな色でした。おすすめです。
コピックで塗ってみた
普段メインに『セピア』と『コバルト』を愛用してきましたが、今回こうやって線画を見比べてみると『ワイン』も可愛くていいなって思いました。
使いにくくて放置していた『ピンク』と『ラベンダー』もアニメ塗りが好きな私の絵柄と相性が良さそうなので色々と試しみたいです。
売っている場所
コピックマルチライナーは人気商品なので、画材屋さんはもちろん、文房具屋さんでも取り扱っているお店が多いです。
また漫画用の画材を取り扱っているアニメイトにも高確率で売られています。
私の地元の本屋さんやTSUTAYAは文房具も取り扱っており、そこでもコピックマルチライナーは売られていました。
田舎でも結構見かけるので、ぜひ探してみてください
あと、いつも私はこちらの【Tools公式通販サイト】でコピックやマルチライナーを購入しています。
コピック35周年記念アイテム-ターコイズ-
こちらは2022年8月1日に数量限定で発売された限定カラーのマルチライナーです。
色名は『ターコイズ』となっております。
緑味のあるブルー色で、濃すぎず淡すぎずちょうど良い色合いで可愛いです。
線幅のラインナップ
- 0.03mm
- 0.05mm
- 0.1mm
- 0.3mm
- 0.5mm
私はかろうじて0.5㎜をゲットできました!本当は0.1と0.3が欲しかったのですが人気商品すぎて間に合いませんでした。
私が画材屋さんにお伺いした時、0.5㎜が残り2本しか残っておらず本当にギリギリ購入できて嬉しかったです!
記念に1本買えて良かった♪
限定カラーのターコイズの詳細はこちら
おすすめのセット
コピックマルチライナーのおすすめのセットを4つピックアップしました
ブラック4本セット
線幅が豊富なブラックはイラストだけではなく、漫画やペン画にもおすすめ。
多彩な表現が可能です。
ブラウン4本セット
人気のブラウンはイラストを優しい雰囲気に仕上げることができます。
濃い色のコピックで着彩しても線画が隠れにくくておすすめです。
セピア4本セット
イラストを優しい印象にしてくれるセピアは私もよく愛用しています。
薄すぎず濃すぎずちょうどいい茶色です。
ただ濃い色のコピックで着色すると線が隠れてしまうので、普段から濃い色を使用している方はブラウンがおすすめです。
カラーセット4本組
『コバルト』『セピア』『オリーブ』『ワイン』の人気カラー4色がひとつになったセット。
モチーフや雰囲気に合わせて線の色を変えたい時にこの4色がすごく役立ちます。
表現の幅が広がります。
筆圧が強い方はこちらがおすすめ
コピックマルチライナーは筆圧が強いとペン先が潰れてしまいます。
筆圧が強い方は以下のペンがおすすめです。
ハイテックC ブラック
PILOTの『ハイテックC ブラック』はコピックにもにじまないゲルインクボールペンです。
筆圧が強くてペン先がすぐに潰れてしまう方はこちらのボールペンを試してみてください。
プロのイラストレーターさんもよく愛用しているのでおすすめです。
デメリットとしては速乾性がやや乏しくて、描いてすぐに消しゴムで下描きを消したり、コピックで塗ることができません。
インクの乾きが遅いのがネックです。
マービー・フォードローイング
筆圧が強くても潰れないとSNSで話題となったマービーの『フォードローイング』もイラスト用のミリペンとして人気があります。
耐水性なのでコピックや水彩イラストにも使えますが、個人的には漫画家さんから高い支持を得ている印象。
コピックマルチライナーよりもお買い得なので低資金で沢山ミリペンが欲しいかたにもおすすめです。
以下の記事にて徹底レビューしています。
まとめ
コピックマルチライナーはコピック用に開発されただけあって、やっぱりコピックとの相性が抜群に良いです。
線幅も色も種類が豊富なので様々な表現が可能です。
とってもおすすめなのでまずはお試しで1本購入してみてください。
こちらの記事もおすすめです
それではまた次回\(^o^)/