
こんにちは、くうこです
透明水彩絵具の魅力にどっぷりハマってしまい早6年。
今では『クサカベ』『ウィンザー&ニュートン』『シュミンケホラダム』など様々なメーカーさんの透明水彩絵具を日々買いあさっています。
そんな私が本当に初心者さんにおすすめしたい透明水彩絵具を3つ厳選してご紹介します!
初心者さんにおすすめの透明水彩絵具
【1】ホルベイン透明水彩絵具
【2】W&Nプロフェッショナルシリーズ
【3】W&Nコットマンシリーズ
この3種類の内、どれか1つを選べば失敗しません。
透明水彩をはじめたいけど、どのメーカーを買えばいいのかわからない。初心者にも扱いやすい絵の具が知りたい。
そんな右も左もわからない初心者さんにこそおすすめな透明水彩絵具を3つ厳選してご紹介します。
初心者さんに本当におすすめな透明水彩絵具3選


透明水彩絵具は国内メーカーはもちろん海外メーカーからも数多く出ています。
値段や品質も様々で、初心者さんはどれを購入すれば良いか迷ってしまいますよね。
そんな方のために水彩沼の私が独断と偏見で透明水彩デビューにおすすめのメーカーを3つ厳選して紹介します。
今回私が選んだ透明水彩絵具の特徴
・初心者さんにも扱いやすい癖のない絵の具
・比較的低価格でありながらも高品質
・どんな画材屋さんにも必ず置いてあるブランド
低価格で高品質、それでいて変なクセも一切ない初心者さんにも扱いやすい絵の具をピックアップしました。
失敗しないための選び方


初心者さんにおすすめな絵の具を紹介する前に、初めての透明水彩絵具選びで失敗しないためのポイントや注意点などを簡単に解説します。



不要な方は読み飛ばしちゃってOKです
12色セットと18色セットどっちがおすすめ?


大体みなさん『12色セット』か『18色セット』で悩まれると思います。



私もそうでした!
- メーカー推奨の最低限必要な色をまとめて買える
- 比較的低予算で手に入る
- コンパクトで収納も幅を取らない
- 白と黒を抜いたら実質10色しかない
- 基本18色あれば描けない絵は無い
- なるべく混色しなくて済むので色が濁りにくい
- 自分では中々混色して作るのが難しい便利で素敵な色も入っている
- 混色のバリエーションが一気に広がってのびのび描ける
- 18色もあると1色か2色使わない色が出てくる
- 初期投資がやや高くなる
個人的には18色セットさえあれば描けない絵はほぼないと思っているので、もし予算に余裕があれば18色セットを選ぶと色選びに苦労することなく楽しく絵を描けます。
一方12色セットは白と黒を抜いたら実質10色しかないので、混色のバリエーションが毎回ワンパターンになりがちです。



ただし、個人的には12色セットもすごくおすすめです!
12色セットは単品で少しずつ色を買う楽しみがある





実は私は12色セットで水彩デビューしました
水彩に興味があって、けど長く続くかわからない不安もあったので比較的お手頃価格な12色セットを選びました。
そしていざ使ってみたらその水彩の色の美しさ鮮やかさにどっぷりハマってしまい、数日おきに画材屋さんやネット通販で気になる絵の具を単品買いするようになったのですが、もうそれが楽しくて楽しくて♪
18色セットだと自分との相性もあり使わない色が1色か2色でてしまいますが、12色セットであれば基本色にプラスして自分の欲しい色、気になる色を少しずつ単色で集めていけるので経済的です。
18色セットは豊富な色で表現の幅が格段に広がる!





18色セットの1番の魅力は色の表現の幅がグーンと広がるところ!
初心者の場合、12色セットだとどうしても混色が毎回似通ってしまったり、欲しい色をどう作れば良いのかわからず思うように塗れなくて苦戦してしまうところ。
けど18色セットには痒い所に手が届く、初心者の『こんな色が欲しかったんだ!』って言う色が一通り入っています。
たとえばザ赤や水色、あとは自然界にありそうなグリーンが12色セットには入っていないことが多いのですが、18色セットにはちゃんと赤(ピロールレッド)や水色(コンポーズブルー、ターコイズブルー)、自然界にありそうなグリーン(サップグリーン、オリーブグリーン)などが入っていることが多いです。
初心者さんが混色で作るのが難しい色が最初から入っているのが18色セット!
18色もあると本当に表現の幅が広がるので快適に水彩を楽しめます。
予算に合わせてセットを決めてもOK
『12色セット』か『18色セット』かで迷ったら、とりあえず予算で決めるのもありだと思います。
先ほども言いましたが、私は12色セットからはじめて後日色々なメーカーさんの絵の具を単品買いするようになりました。



それがすごく楽しくて一気に水彩沼にハマってしまいました
なので予算的に購入が難しくて水彩デビューをちゅうちょしている方は、初期費用が少ない12色セットからはじめてみるのもおすすめです。
水彩の場合は混色すれば多くの色を自分で作り出せるので、一気に色をそろえなくても大丈夫!自分のペースで自分に合った色を少しずつ集めるの本当に楽しいのでおすすめです。
透明水彩絵具にはチューブタイプと固形タイプがある


透明水彩絵具にはチューブタイプと固形タイプの2種類があります。
それぞれどのような違いがあるのかご紹介します。
チューブタイプの特徴と使い方


- パレットに出して一旦固めた後に使用する
- 大量の絵の具で伸び伸びと絵が描ける
- 大きいキャンバスにも大胆な描写ができる
- チューブの中で絵具が固まってしまうリスクもある



チューブタイプはパレットに絵の具を絞り出した後、いったん固めてから使用します
透明水彩絵具は何度でも水に溶かして使う事ができます。基本、パレットは水で洗ったりしません。
詳しくはこちらの【透明水彩パレットの作り方|絵具の配置方法や色見本の大切さ】で解説しています。
デメリットとしては絵の具がチューブの中で固まってしまうリスクがあります。


水彩画家の永山裕子先生(@yuko_nagayama)は絵の具がチューブの中で固まってしまう恐れがあることから、1回で全部絵の具をパレットに出しているとのこと。
一方の私はと言うと、必要な分だけをパレットに出して使う派です。購入してから6年以上経つ絵具もありますが、固まらずに使えています。
ただキャップが固くて焦ることは多々あります^^
固形タイプの特徴と使い方


- 水を含んだ筆で撫でると簡単に顔料が溶ける
- 小さいキャンバスやイラスト向き
- 携帯性に優れており野外スケッチに便利
- 使用していくと中央に穴があいていく
固形タイプのハーフパンはキャラメルサイズでとっても可愛い&コンパクトなところが魅力的。
水を含んだ筆で軽く撫でるだけで簡単に顔料が溶け出し、すぐに着彩が可能です。


チューブタイプも一旦固めてから使用するため、チューブタイプと固形タイプとで特に使い方に違いはありません。
デメリットとしては使っていく内に中央に穴があいていくところです。
私が固形タイプからチューブタイプへ切り替えた理由


私は最初オシャレでコンパクトなハーフパンタイプの絵の具からはじめ、その数カ月後にチューブタイプの絵の具へと切り替えました。
その理由は2点
・大胆な描写ができなかった
・使っていく内に穴があいていくのが苦手だった
大量の水と絵の具を使って大胆ににじませたい時にハーフパンだと少量の絵の具しか用意できずちょっと頼りなかったです。


またハーフパンなどの固形タイプは使っていく内にこのように穴があいていくんです。
この見た目がちょっと気になってしまって、チューブタイプに切り替えました。
ただ手軽さ、携帯のしやすさなどはやはり固形タイプが優れています。
これは完全に個人の好みやスタイルに左右されるので、ご自身がいいなと思った方を選ぶのが1番です(^^)/
初心者さんにおすすめの透明水彩絵具3選


さて、長々と透明水彩の特徴を話してきましたが、今から本題である初心者さんにおすすめの透明水彩絵具を3つ紹介していきます。
初心者さん向けに選んだポイント
・発色の良さ、品質の高さ
・入手しやすさ
・価格
基本どのメーカーさんもおすすめではあるのですが、今回は主に上記3つのポイントを基準に選ばしていただきました。
- ホルベイン透明水彩絵具
- W&N プロフェッショナル・ウォーターカラー
- W&N コットマン・ウォーターカラー



それでは1つずつ詳しく紹介していきます
1、ホルベイン透明水彩絵具





日本で最もポピュラーな透明水彩絵具と言えばやはり『ホルベイン』です!
画材屋さんにいけば必ずと言っていいほど置いてあるメーカーさんなので手に入りやすく単品でも気軽に買えます。
また価格も1本あたり約220円~とお手頃にもかかわらず、大変発色がよく絵の具の伸びもいいです。
小さなお子様からご年配の方までどんな方にも扱いやすい絵の具となっています。
日本の有名メーカーさんだけあって高品質&低価格を可能とし、初心者さんはもちろん世界中のプロの方から高い支持を得ています。
ホルベイン公式HP
ホルベイン透明水彩絵具の特徴


- 色の伸びがよく、幅広い色の変化を活用できる
- 極端に紙にしみ込まないので描きやすい
- 発色が美しい
- 透明度が高い
- 優れた耐光性
- 低価格&高品質
- 全132色と色数が豊富
ホルベイン透明水彩絵具は高品質で価格も安く初心者さんにも扱いやすいので、水彩デビューに1番おすすめです!
多くの技法書でホルベインが使用されている
透明水彩の技法書の多くがホルベインをメインに使用して解説されています。
プロの方が実際にホルベイン透明水彩絵具18色セットなどを使用して技、描き方を紹介しているので、同じ絵具を使用することで真似しやすくまた理解がより深まりやすいです。
ホルベイン透明水彩絵具をメインで使用しているおすすめの技法書をいくつかご紹介します。
この他にもホルベインを使用した技法書はたくさんあるので是非、本屋さんなどでチェックしてみてください。
技法書と同じ絵具を使いたい方におすすめ


2、W&N プロフェッショナル・ウォーターカラー


Winsor&Newton(ウィンザー&ニュートン)のプロフェッショナル・ウォーターカラーは初心者向けと言うよりかはプロ向けの商品です。



しかし、最初から良いものを使用するのもおすすめです
私は最初の頃に初心者向けの絵の具を購入したのですがすぐに透明水彩の魅力にハマってしまい、後日ちょっと値段の高いこちらの水彩絵の具を単品で購入し、その透明感と鮮やかさに感激したのを今でも覚えています。
Winsor&Newton 公式HP
W&Nプロフェッショナルウォーターカラーの特徴
- 英国王室御用達の最高級水彩絵具
- 約8割の色が単一顔料製法をもとに作られているので濁りにくい
- 最高級顔料を使用し、非常に発色が良く鮮やか
- 非常に高い透明度を持っている
- 優れた耐光性
- 全107色の内ほとんどの色が「専門家用堅牢色」としてランクされている
- 小さな画材屋さんも取り扱っている事が多く入手しやすい
W&Nもホルベイン同様にどんな小さな画材屋さんにも高確率で売られている人気メーカーさんです。
1本あたり693円~1,166円とけっして安くはありませんが、その発色の鮮やかさ、美しさ、透明感が大変すばらしいです。
先ほど紹介したホルベインと比べると落ち着いた色味で、絵の具が乾いた後も鮮やかに発色するところがすごく魅力的です。
W&Nプロフェッショナル・ウォーターカラーは英国王室御用達の最高級水彩絵具なので品質にも優れており、これから本格的に透明水彩をはじめようと思っている方におすすめです。
クリアでにごりにくい単一顔料製法


W&Nは1色の色を1種類の顔料で作る「単一顔料製法」にこだわっており、クリアな発色と濁りにくさが特徴です。



約8割の色が単一顔料で構成されています
混色しても濁りにくいので初心者さんにも扱いやすいです。
本当にクリアで素敵な色をしているので、1色1色こだわりぬいた最高水準の透明水彩絵具をぜひ試してほしいです!
単一顔料製法で濁りにくい絵の具


3、W&N コットマン・ウォーターカラー


W&N コットマン・ウォーターカラーは低価格で高品質を可能としたエントリー向けの透明水彩絵具です。
初心者さん向けの絵の具ではありますが、世界中のプロのアーティストさんからも好評です。
プロフェッショナルシリーズと比べると1つ264円と手頃な価格なので大変コスパの良い絵の具となっています。
Winsor&Newton 公式HP
W&Nコットマンシリーズの特徴


- 手頃な価格で透明水彩をはじめられる
- コスパが良いので継続しやすい
- 発色は鮮やかで透明度も高い
- 絵の具の伸びも良い
- 全40色が「専門家用堅牢度」のAAまたはAにランクしている
- プロフェッショナル・ウォーターカラーと混ぜることも可能
- 発色はプロフェッショナル・ウォーターカラーとそん色ない
- 小さな画材屋さんでも取り扱っていることが多い
エントリーモデルではありますが堅牢度が非常に高く、全40色が「専門家用堅牢度」のAAまたはAにランクに指定されており、とても鮮やかで美しく発色します。
プロフェッショナル・ウォーターカラーと合わせて使えるのはもちろん、他メーカーさんの絵の具と混色しても全く問題ありません。


まずはこちらのコットマンシリーズのセットを購入し、後日少しずつプロフェッショナルシリーズを単品で購入していくのもおすすめです。



高品質な透明水彩絵具を手ごろな価格帯で気軽にはじめられます
プロフェッショナルシリーズは落ち着いた色味が魅力的ですが、コットマンシリーズは華やかに発色します。
イラストレーションにもおすすめ
miyaさんとコラボしたコットマンセットが女性に人気


私が1番最初に選んだ透明水彩絵具はイラストレーターのmiya(@miyaU_U)さんとコラボした『ウィンザー&ニュートン miya ファッションガールズセット』でした。



今でも私の大切な宝物です
実は私が透明水彩をはじめようと思ったきっかけはmiyaさんの水彩イラストでした。
『私もmiyaさんみたいな素敵な水彩イラストが描きたい』と思った矢先、こちらのコラボセットが新発売されたんです。
コットマンシリーズを初めて使った時、その色の鮮やかさ、美しさに驚き、一瞬にして透明水彩絵具の魅力にハマってしまいました。
このセットをキッカケに様々なメーカーさんの絵の具を買いあさる日々が始まったんだと思うと、すごく感慨深いものがあります。
W&Nコットマンハーフパン12色セットのレビューはこちら


この3ブランドは絶対に買って後悔しない


今回ご紹介した上記3つの透明水彩絵具は高品質で大変発色も鮮やかであり、またどこの画材屋さんにもほぼ必ず置いてある人気のブランドです。



変なクセも一切なく、まさに王道!
本格的な水彩画から可愛らしいイラストまで幅広い表現が可能です。
1番のメリットはやっぱり田舎の小さな画材屋さんにもこの3種類の絵の具はほぼ必ず置いてあるので入手しやすく、継続しやすいので初心者さんに1番向いている絵の具です。
迷ったらホルベインを買っておけばOK


もし上記3つの中から1つ選べなかったら【ホルベイン透明水彩絵具18色セット
ホルベイン透明水彩絵具18色セットの色見本を見てわかるとおり発色も美しく、一通り色相が揃っているのでこのセットを買っておけば描けない絵はないです。
特に非の付け所がないパーフェクトなセットです。
日本で1番ポピュラーであり、国内メーカーの高品質な透明水彩を低価格で試せるので買って後悔することはありません。


自分が1番ほしいと思った物を選ぶのが1番良い





ただ1つ言えることは、本当に自分が欲しいと思った絵の具を選ぶのが1番です
他人の意見はあくまでも参考程度に留め、ちょっと高くても本当に自分が欲しいと思っている絵の具を最初から購入しておくと後悔しません。
初心者さんに1番おすすめなブランドは『ホルベイン』ですが、もし他に気になっている絵の具があるのなら絶対にそっちを買った方がいいです。
なぜなら、たとえおすすめされた絵の具を買ったとしても、あなたはきっと後日本当に1番欲しかった絵の具が気になって結局それを買ってしまうからです。
私がそうだったように^^
その他におすすめなメーカーを紹介


今回初心者さん向けにおすすめな透明水彩絵具を3つ紹介しましたが、実は他にも素敵な透明水彩絵具があるのでご紹介させてください!
私が実際に購入した絵の具たちで、各関連リンク先にて色見本を載せています。ぜひ、チェックしてみてください。
ターナー専門家用透明水彩絵具



ターナーは初心者さんにもおすすめです!
大変鮮やかで透明度も優れており、使っていてすごく楽しいです。
ただ画材屋さんに中々置いておらず通販での購入になるのでおすすめ3選に選ぶことができませんでした。
個人的にすごく好きな色は『マヤブルー』と『ターコイズブルー』です。
こちらで18色セットの色見本を公開中


クサカベ
和を彷彿とさせる淡い色や渋い色が豊富な国内メーカークサカベの透明水彩絵具です。
他のメーカーさんと色の雰囲気が全然違くて、個性豊かでとても素敵な色をしています。



個人的に国内メーカーの絵の具で1番好きです
ただ、こちらも画材屋さんに中々置いておらず、入手しにくい点からおすすめ3選から泣く泣くはずしました。
イラストや風景画と大変相性のいい絵の具です。
こちらで全色レビューしています


シュミンケ ホラダム
透明水彩絵具の最高峰と言っても過言ではないドイツの高級透明水彩絵具シュミンケ・ホラダム。
発色がとても上品で絵の具の伸びも良く、厳選された良質な材料から作られた高品質な絵の具です。
こちらは値段から見てもわかるように初心者向けではありません。
日本では永山裕子先生(@yuko_nagayama)が愛用している事で有名です。



私はまだ初心者だった頃に、永山裕子先生に憧れて『シュミンケホラダム』を購入しました
当時初心者だった私にも、他の透明水彩絵具と明らかに透明感、瑞々しさ、発色の良さなどが違う事に気が付きました。
本当にまったく違う!とにかく上品でため息が自然と洩れてしまうほど美しいです!
シュミンケホラダムの詳細はこちら


初心者さんにおすすめな透明水彩絵具まとめ
水彩デビューにおすすめ
・ホルベイン透明水彩絵具
・W&Nプロフェッショナルシリーズ
・W&Nコットマンシリーズ
田舎の小さな画材屋さんにもこの3種類は必ずと言っていいほど取り扱っていることが多いので、店舗へ赴いて欲しい絵の具を単品で買い足すこともできます。
継続のしやすさと言う点でもこの3つの絵の具はおすすめです。
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少しでも透明水彩の魅力が伝われば幸いです。
それではまた次回\(^o^)/